こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

ピロリの秋 : 第2回目  Monsoon 「Third Eye」 '83

2005-10-09 04:50:43 | 音楽帳
今回は、モンスーンというイギリス系インド人によって作られたファーストであり、ラストでもあるアルバムを紹介したい。
このユニットは'81年に結成されたということだが、私が、このユニットを初めて知ったのは、'82年11月ごろだったと思う。
FM東京の土曜日夜中3時(実際は日曜日になりますね)にやっていた「スタジオテクノポリス27」の第1回目の放送でかかった「エヴァー・ソー・ロンリー」という曲だった。
ピーターバラカンさんと矢野顕子さんがDJの番組だったが、主要な選曲は、ピーターさんがやっていたものと思う。この「エヴァー・ソー・ロンリー」も、イギリスで出たシングルをいち早く見つけてかけたのは、ピーターさんだったようだ。

私も、この曲は、一聴して、すぐ「一目惚れ」状態になった。
いまだかつて聴いたことの無い音だった。シタールを使い、インドの匂いを漂わせながら、しかもポップで、キャッチー。
世界の未開文化との融合に入っていった80年代初頭のニューウェイヴゆえに実現出来た、実験の成功例。

その後、今度は、年が明けて、'83年も進み、かたちんば人生の「ピロリの秋」を迎えた所で、アルバムが日本発売された。
ミュージックマガジンの'83年10月号にて、その発売を知った。
そんな折り、当時、19:20~NHK-FMでやっていた新譜紹介番組で、このアルバムから5~6曲をやり、テープに録って聴いた。
クロスオーバーイレブンでも、よくこのアルバムから選曲されていた。愛聴した。

***
オリジナルアルバムは、A面・B面各5曲だが、近時出ている編集CDには、そこに別バージョンやおまけがついている。
このCDはジャケットが違う。
私個人は、やはり、【写真】のオリジナルジャケットに思い入れがある。

A-1「夜明けの翼(Wings Of Dawn) 」という曲で、このアルバムは幕を開ける。
まさに神秘的な夜明けにピッタリの曲で、昨年も、山梨に出張の際、眠れぬ夜、夜明けの中、この曲を聴いた。
日が昇る時の神聖なたゆとう時に聞きたい美しい曲だ。

A-2「Tomorrow Never Knows」は、ビートルズ(ジョンレノン・マッカートニーの共作)のカバー。
当時、実は、ビートルズの原曲を知らなかった。この曲は、ちなみにダニエル・ダックス、高橋幸宏(アルバム「EGO(イーゴー)」に入っています)もカバーしている。
★なあんと、ここでもギターを弾いているのは、ビル・ネルソン!
ビルのギターが入ったことで、このレヴェルが、また更に大幅アップしています。
(この'83秋は、Ymo「浮気なぼくら」、個人のソロ「Chimera」、このアルバムという具合に、ビルのギターだらけでした・・)

A-3「Third Eye And Tikka T.V.」は、こないだ「世界の車窓から」でもかかった。
見事に、あの番組の映像にはまる。

A-5「シャクティ(Shakti)」は、日本でもシングルカットされた。但し、シングル盤とCDはアレンジが違う。
CDには余計な拍手のリズムが大きくフューチャーされているが、正直要らない。曲の奥行きを殺している。
ということで、私は、シングル盤を愛聴している。

B-1「Ever So Lonely」は、上で言ったように、デビューシングル。

B-3「And I You」は、今、一番、気に入っている曲。
おだやかで目立たない曲だが、シンプルなメロディの優しさが光る。

B-4「カシミール(Kashmir)」は唯一のインストルメンタル曲。


どんなに歳をとっても、毎年、秋には、是非、聞いていたい神秘的ポップの一品だ。
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