今年、夏以降だろうか?新しいラジカセを買った。
お店で悩み、価格とデザインと機能を検討して買ったラジカセを、「とっても」気に入っている。
ところが、買ったものを買っただけで放置してしまうクセあるじぶん。
ラジオを聞くばかりで、購入主目的だった「カセットテープを聞くこと/mp3化すること」を行えずにきた。
やり方がよく分からず、寝かせていたのだ。
やっと重い腰を上げたのはここ最近。コツコツと1本づつ聞いてはmp3化をやり始めた。
雑誌類にカビが生え出してきたように、カセットテープも安心はならない。
すでにアウトなカセットも多いだろう。
こないだ手始めに、イーノのインタビュー番組を聞きながらmp3化した。
そして、先週からは、1981年から作り出した「ニューウェイヴ」カセットシリーズ(46分か60分テープ)を聴き出した。
このシリーズは主に、渋谷陽一さんのサウンドストリートやクロスオーバーイレブンなどを聴きながらエアチェックした曲で構成されていた。
モノによっては「サウンド・オブ・ポップス」「ジェットストリーム」などなどのラジオ番組で発見した曲、場合によってはLPレコードから落とした曲も入っている。
音楽の「今」を体内に取り入れるための媒体として、勝手にシリーズ化し出した。
それまでに分散して録音したカセットはあったが、時々刻々進む音楽シーンを俯瞰するには。。。と考えた末で「全部好きな曲はその時点で入れ込む」という方法に行き当たった。
最近、とある人が”全てのものを一冊のノートに”といった日記法でカネもうけをしていることを知ったが、そんなことは誰もがやっていること。そういった考えに基づく、じぶんなりの音楽版。
みうらじゅんさんのエロスクラップ・ブックも、同じような想いで始めたものだろう。
いずれ消え去るものへの郷愁。
好きになれた曲を時系列に記録していく、というその一点だけに夜な夜な費やしていた。
2015年今このカセットテープを聴いても、エアチェックした時々はまったく色褪せないし、電波乱れや曲の初めや終わりの余韻の空気の音の感じは記憶と完全一致している。
下記のテープは、そのシリーズのNo.1。
A面は、1981年11月渋谷さんのサウンドストリートから。
この日(たぶん)イギリスのベストバンドはがき募集から、途中歯抜けもあるが、曲が進むに従ってハガキ枚数が多い10位から1位への流れになっていく。それぞれのバンド楽曲から1曲選んだのは渋谷さんと思われる。
いわば当時の”海のこっち側”でのブリティッシュロックTOP10みたいなもの。
入っている曲数は9曲。
60分テープ片面で30分。そこで1曲抜け落ちているのだが、それは渋谷さんの語りをポーズボタンでカットしているうち、出だしを逃がした曲があってのこと。また(たぶん)はがき枚数が多かったクラッシュの曲は、カセットテープの分数をオーバーして途中で切れている。
インデックスカードにはかなり荒い文字。
この荒さに、じぶんが平常書いているよりも興奮している心境が窺える。
渋谷さんが言った曲名を速記で紙に書いて、それを起こしていたので、実際の曲名と違うのもリアルである。
■XTC 「ジェネラル&メジャーズ」1980(4枚目作品「ブラック・シー」より)■
これはなつかしすぎますね。
N.R(ノイズリダクション)とかね。
ADだからTDKのノーマルですね、このテープは。
私が最も愛用していたテープです。
当時こういう話をデートみたいな場面ですると、ひどく嫌がられたものでした(笑)
こういうデータをきちんととってる人はいいですね。
いいものを見せていただきました。ありがとうございました。
私もテープは捨てたけどレーベルぐらいはスキャンしておけばよかったかなと思いました。
私もADを好んで使ってました。もしくはSONYのBHF。
ノイズリダクションは、1981年時点では搭載した機器を持っていませんでした。
「当時こういう話をデートみたいな場面ですると、ひどく嫌がられたものでした(笑)」
それが私だったら、「わかるなあ」と大きくうなづいていたことでしょう。
でも、こういう面白い話しを出来るか否かは、昔も今も変わりないですね。
つまらん世間に流される・つまらん人とは、今もお付き合い出来ません。
毎日の暮らしを、より面白くし続けたいですね。
PS:大江さんのことよく知りませんでしたが、お話し聞いて調べています。
フジのメイン使いはDRですね。
でもクロームとメタルはだめでした。
もっともメタルなんて、ほとんど使いませんでしたが。
SONYはCHFのラインで120分テープを出していたんような記憶が。音楽録音には適さないけど、サンストのゲストトーク時の録音程度には役に立ったかも。
FM雑誌でアーティスト名を背面タイトルに印字してあるのを切り抜いて私もキープしていました。
だいたい新譜リリースと連動していましたね。
レタリングだとアルファベットのみになっちゃうので重宝していましたが意外と使わなかった。
FMステーションの鈴木英人さんのレーベルは、今思うと贅沢でしたね。
どのテープもツメを折ってもいざという時には、速攻でテープ貼って録音ということも多かった。
私は中学時代にカセットデッキを持っていませんでした。
モノラルのラジカセと通信販売で買ったミニコンポ(と言っても今みたいな音が高性能なイイものじゃないです)が基本道具。
四月の魚さんに言われてみれば、自分もTDK-ADかSONY-BHF、そしてFUJIの三種類でした。
120分テープは確かにSONYにありましたね。
役に立つのですが、毎週録音に使うことは出来ないので、それで録音してダビングするなどに使っていたことありました。(ダビングという行為さえ贅沢でした。)
インデックスカード作りは、いろいろ工夫しましたね。
レタリングはかなり高価な代物で、慎重に使ったものですが、なんかの手加減でベチャッとほかの部分に貼りついたりして。。。
水分によわいし、粘着力も果たしてどうだったのか?時が経つと変わってしまうし。
鈴木英人さん、私も大好き。FMレコパルのマルディロくんも好きです。
「ツメを折ってもいざという時には、速攻でテープ貼って録音・・・・」
わかります。断腸の想い、というヤツ。
大げさな言い方でしょうが、当人はそれくらいの思いなんですね、これが。
そういったことから、諸行無常を感じたりしたものです。