こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

ROXY MUSIC   「TRUE TO LIFE」 '82

2009-05-28 03:22:11 | 音楽帳


誰もがトライを試みながらも、到達し得なかった孤高の領域に、この音楽は「到達」してしまった。

ロクシー・ミュージックが、様々な試行錯誤をしながら、最後に着地したのは、この世でありながらも、この世ではないような不思議な領域。

「アート」という表現というのは、放たれた時に既に、演奏家からも聞き手からも離れて空中に漂う、1つのモノとして存在することを祈っているはずだが、ほとんどの音楽は、「演奏家」だったり、「ファン」だったり、「時代のハヤリすたれ」という属性から離れることが出来ないで、もがいている。

しかし、アルバム「アヴァロン」は、そういう様々な属性からも見事に放たれて、誰のモノでもない領域に、舞い上がり、「永遠」という言葉を手に入れてしまった「奇跡」がある。

アヴァロン=桃源郷

***

誰もが夢を見ながら到達し得ない領域に、この音楽は、僕らをいざなう。

ただ、素晴らしいジャケット写真が表現しえているように、既にそこに桃源郷は見え、永遠にいざなわれていきながらも・ついにたどり着いた永遠の地を感じさせながらも、それと同時に、もどかしくとてつもなく酸っぱく切ない感情を呼び覚まされる。

「アヴァロン」は、すみずみまで完璧な音の完成度は、本当にトータルコンセプトアルバムとして、「永遠」を感じさせて、全曲素晴らしいですが、自分は特に最後に近いB面の「TRUE TO LIFE」が好きです。

実に、切ない・・・・・。
高揚感と入り混じったえもいわれぬ「泣きたいような」感じが好きです。
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2 コメント

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良いですよねぇ (クロケット)
2009-05-28 17:20:35
僕は父の持っていたカセットでアヴァロンを初めて聴きました。1つ1つの音や空間が別世界へと誘うような世界に感動しました。
父が実家にアヴァロンのレコードがあるというので今度持って帰って部屋に飾ろうと思っています。
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桃源郷 (かたちんば→クロケットさんへ)
2009-05-29 09:10:30
自分は、当時お金が無い高校生だったので、というか色んな音楽を聴きたくて、1枚2800円のLPをたくさんは買えなかったので、このアルバムは、兄が買ったものをテープに取って聴きました。
テープが伸びるくらい聴きました。

しかし、このジャケットは素晴らしいですよね。
ほれぼれするくらいです。

自分は、このアルバムは、しんどい仕事が一段落して、疲れが溜まっているけど、うれしいほっとする休みが取れた瞬間に聞くことにしています。
「自分へのご褒美」みたいなもので・・・。
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