こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年12月30日 水曜日 忘れないためのバラード

2015-12-30 23:54:47 | 音楽帳

この時期=年末には「今年を振り返る」といった番組や企画が花盛りになる。
テレビは相変わらず見(られ)ないし、うるさいのは御免だ。観るのは唯一、入院する親の病室で一緒に視て話すときくらい。今日は偶然、兄夫婦と同じ時間帯に出くわし、大勢で談笑する愉しい夕べとなった。

せわしないテレビ世界の一方で、ラジオから対談などが静かに流れる呼吸感が良い。
こないだの渋谷(陽一)さんの放送は、大貫憲章さん・伊藤政則さんを招いた3人で、今年の音楽を振り返る2時間特番。
毎年恒例らしいが、初めて聴き通した。激しく性急な曲が多かったが、なにはともあれ3人が昔と変わりなく元気な様子に安堵し、微笑んだ。まるで少年のまんまの3人の姿。

今朝は、大沢悠里さんの放送。中身よりも大沢さんの語り口が好きなのだろう。
その中では、まむちゃん(毒蝮さん)と張本さんが、今年のプロ野球を振り返る対談が流れた。野球は特に見聞きしていないけれども、2人が話しているやりとりが面白い。

***

昨日は、久々にMZ師・ハブ噛み師匠と3人で集まり、昼から夜まであてどもなく歩いた。
夜、お酒を呑みながらいろんな話をした。音楽やアートの話題になると、MZ師はやっぱりいつもの太宰・安吾ら無頼派について熱く語り出す。そういう恒例のお話しタイムもあった。

「来年早々にある陽水さんのライヴに行こう。すでに一回観たけどぶったまげた。あれは視ないといかん。」という彼に同意しキップを取ってもらうことにした。じぶんは彼らと歩く途中で、CDショップに寄り(やっと)陽水さんの「ユーナイテッド・カヴァー2」を買った。

焼酎のお湯割りを呑みながら、清志郎が亡くなったことを、ずっと惜しむ彼。
私は忘れていたのだが、昔一緒に歩いているなか日比谷あたりに差し掛かった際、野音から清志郎の声が聞こえてきて、タダで聴けてイイね、と言ったシーン。
そういえばそんなことがあったね、と自分。音楽の話しの途中、今年亡くなったシーナやいろんな人の存在が出てきた。

年末にその年を振り返り、そして翌年をむかえる。
それはそれで良いが、今年あったことを捨て去りながら、翌年にすすんでいこうとする為政者・資本家たちの誘導と同調する人々ならば、そういった人と話しをしたくはない。
仕事でも社会でもない、騒動の外側にある語らいや言葉にしか本当のことは無い。そんな気がしてしまう。

***

永六輔さんの放送で、毎回野坂(昭如)さんの手紙を読むコーナーがあった。
それが続いていたので元気な便りと聞いていた。
野坂さんが亡くなった日に、仕事場で同僚仲間とお弁当を食べながら、ユーチューブで「例の」大島渚さんのお祝いのパーティーシーンをみんなで観て大笑いした。「やっぱりこれが最高のシーンだね。友情ってのはこういうもんだ」と。このことは、よくみうらじゅんさんも言う。

突然、わけもなく野坂さんが笑顔の大島さんをぶん殴り、2人でつかみ合いになるが、その傍にいる奥さん・小山明子が笑っている。その子供そのままの2人を止めることなく。

■Eagles 「Pretty Maids All in a Row(お前を夢みて)」1976■
















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