こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

慢性鬱病患者の朝の1曲 「the cure/灰色の猫(All Cats Are Grey)」

2005-10-22 13:05:09 | 音楽帳
金曜日の晩、1週間の疲れを引きずって、ビール2本と睡眠薬1錠服用。
深夜2時近くに寝る。
ぼろぼろのカラダだ。日曜日も仕事というのに・・。

たんまり睡眠をむさぼり、起きると12:00.
外を見ると、数日続いた晴れの日からまた一転し、空は灰色、小雨が降り、行きかう人は傘を差している。

熱い緑茶を煎れて、パソコンの前に向かっていると、鳥ががあがあと頼りなげに鳴いている。

こういう日に、すっかり忘れていたが、似合う鬱病患者の処方箋ともなる曲を思い出した。大阪から東京に戻ってからだから'96年以降に出会った曲だろうが、いつ出会ったのか、細かくは忘れた。

キュアー(The Cure)は、'80年代初頭、名前をよく聞いていながら、素通りしていた。ジャケットの暗いイメージには、すごく惹かれてはいたのだが。

しかし、実際、聴くと、自分のイメージとはかなりずれていた。
そんな中、自分の描く「キュアー」のイメージと一番重なる大好きな曲が「灰色の猫(All Cats Are Grey)」だ。

曲が始まると、まずゆったりした、ドラムの音が一定のリズムを叩く。
そこにフワーっとしたシンセの音が被さっていく。
そこで、深い森の世界を描き出す。
ドラムは森に直立する1本1本の木々だ。シンセのもわっつとした音は、そこ一帯を漂う霧(きり)である。

その中に、暗いヴォーカルが現れる・・・。

All Cats Are Grey = すべての猫は灰色 ・ 猫はどれも灰色

その詩は、幻覚じみていて、猫という対象もあって、ドラッグをやっているかのような不思議な感じを覚える。

この曲が描き出す空間に漂うのが、心地良い。

この暗さ、静けさは、まさに冬にむかう秋、鬱病患者にしか似合わない。曲の最後、深いピアノの音で終わる終わり方、余韻の残し方も、この曲を痛々しいものにしている。

【写真】は、この「灰色の猫」が入っている'81のキュアーのアルバム「Faith(信仰)」。ジャケットそのものの音だ。
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