こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

ピロリの秋 : 第3回目  Ian McCulloch - september song '84

2005-10-12 21:59:54 | 音楽帳
今回は、エコー&バニーメンのヴォーカルのイアン・マカロクの7インチシングルレコード。

A面 september song
B面 cockles&mussels

発売は、「オーシャン・レイン」が出た'84だが、このシングルの存在を知ったのは、多分、最近1~2年だろう。
私は、いつからか、昔の、7インチシングルを集めるのが楽しみになっているのだが、このシングルは多分、御茶ノ水のDiskUnionかなんかで見つけたのだと思う。

昨年の秋は何度も何度も、この2曲を聴いた。

A、B面共に、古きスタンダードナンバーのカバーのように思うが、調べがつかない。
A面はスローバラード、「君とずっと一緒にいたい」なんていうせりふが出てくる、ロマンティックな曲。
B面は、ロシアの炭鉱節では無いが、みんなで肩を左右に揺らしながら合唱するような曲。
共にエコバニからは程遠いスタイルだが、この人のへタクソな歌と声が好きなので、このシングルに、偶然とはいえ、出会えてよかった。秋らしい一品である。

ジャケットもカッコ良い。
日本の9月に紅葉は早すぎるが、このジャケットではイアン・マカロクが秋めいたオレンジ色の光の中、たたずんでいる。
裏ジャケットはイアン・マカロクが秋の道を、いつも定番の黒ずくめの服をまとい、歩き遠ざかっていく姿。
このたたずまいのカッコヨサがイアン・マカロクならではのもの。

***
ところで、中古CD屋さんには、必ずといっていいくらい彼のソロアルバムが500円程度で置いてある。どの中古屋にもあるCDという理由もイロイロであろうが、中身がよくないのだろうか?

実は、彼のソロCDは持っていない。

「グループのフロントマンが待望のソロアルバム!」などといって、期待以上の出会いをしたことが、今までの経験上、まず無くて、買うのを渋っていたのだ。

こういったケース、ほとんどの場合、がっかりする結果に終わる。
それでも必死に良い所を探して、重箱の隅をつついて、といった情けない聴き方になってしまうケースがほとんどだ。

JOHN FOXX、DAVID SYLVIANのようにソロになっても優れた音楽を紡ぎ出すミュージシャンの方が、レアなケースだ。

やはり音楽家も、今までグループ・ユニットでやっていたのが、いきなり1人はつらいのだろう。すかすかな出来そこないのものが多い。
YAZOOのアリソン・モエット、ユーリズミックスのアニー・レノックスはまだしも、ウルトラヴォックスのミッジ・ユーロ、カルチャークラブのボーイ・ジョージのソロなどは、聴いたところで「んんんん~。。。」と判断に窮する。

***
元々、秋~冬にしか似合わないイアン・マカロク。
この人のソロ・アルバム、今年は挑戦して聞いてみようかな。

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