金曜日の深夜帰宅後、なんやかんやで眠りに落ちたのは4時。
土曜日、いったん9時に起きて、ゴミ出し等々をして、グーグー鳴るお腹からパスタを茹でて、お米を研いで、食事をしたのがお昼。
そこから春眠暁を覚えず、横になったまま仮死状態で日を超えてしまう。
約20時間の仮死から起きると、日曜日の朝10時。
横になり過ぎで背中・腰に激痛。花粉症とは無縁だが、鼻が溜まっている感じとくしゃみとノドの痛み。
ノドの痛みは、3日タコ部屋にこもっている間、タバコを吸い過ぎたせい。
お湯を沸かして、まずは落ち着け・深緑のお茶を飲み・タバコを吸っていっぷくいっぷく。
ガラガラと洗濯機を回し出し、外を見ると曇天。道が濡れている。じゃっかん肌寒い。
ネットを開いて天気予報に行くと、今日はぐずついた天気が続くようである。そういえば、昨年の今日は、仕事場に居た。暴風雨吹き荒れる日だったな。。。
何をしようか?いろいろ迷ったが、この世に嫌気が差したら、ブライアン・イーノの最高傑作「アナザー・グリーン・ワールド」にたどり着いた。そして、ココロを開放し・旅に出させる。
すると、MZ師より電話アリ。奥さんが用事で不在とのこと。今夜から夜勤で明日朝まで(に終わるか不明だが)という。
すばらしい「アナザー・グリーン・ワールド」の世界に心洗われる。
引き続き、久しぶりボウイの「ヒーローズ」を聴く。
ドラッグ漬けでボロボロになったボウイが、そこからの脱出を掛けて・イーノに身をゆだね、2人でベルリンへ向かって出来た作品。この後、ボウイ&イーノの共同生活の中から産まれた三部作。ここで、ボウイはイーノの施術に拠って再生する。
当時、東西分断されたドイツの境目にあった、緊張感が漂うバイ・ザ・ウォール・スタジオ。
ウルトラヴォックス「エデンの嵐」・一風堂「リアル」・加藤和彦「ベル・エキセントリック」等々の名盤を創り出した、バイ・ザ・ウォール・スタジオ。
【ジャケットは、写真家・鋤田正義さんが撮影した印象的なショット】
「ヒーローズ」のA面は、エッジするどいナイフのような硬質な楽曲。
それに反してB面は、ボウイ&イーノの実験的インストゥルメンタル。このAB面対照的な創り方は、後作「ロウ」にも引き継がれる。
重い歴史を背負った深きヨーロッパに入り込んで感じた、ボウイとイーノが表現した世界。
「ヒーローズ」B面の中でも特に愛する「苔の庭」。イーノの描いたアトモスフィアの中で、琴を弾くボウイ。
ここには、遠き日本・アジアへの幻想が含まれている。このアジア幻想は、後のニューウェイヴに大きな影響を与える。逆利用したYMOしかり、JAPANの「ブリキの太鼓」しかり。
■David Bowie & Brian Eno 「苔の庭 (Moss Garden)」1978■
ここには、遠き夢の国・色彩に溢れる美しい日本(ジパング)を夢見たゴッホの想いが、ついよぎる。
ゴッホ 「タンギーじいさん」
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明日から4月を迎え、じゃまな新人がうろちょろして、東京にはヒトがあふれ、青臭い空気に包まれる。
しかし、そんなものは相手にしていられないボクら。新しくガラガラポンされた組織の予算分解やら、雑務に追われ、黄金週間前までに終えねばならない任務。それが例年の4月。人間界の4月はロクでも無い月。
その合間で、ヒト呼吸しよう。