こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年11月19日 土曜日 リハビリ・雨 山下達郎「2000トンの雨」

2011-11-19 11:01:07 | 音楽帳

一週間の仕事を終えて、家に帰る道々、電車の中ではあくびが止まらない。
帰って日本酒を、コップ2杯も呑めばかなり酔ってしまう。
酒を余り飲まなくなったせいで、酔うのが早くなった。
肝臓を壊した時のガンマGTPの半分の数値には戻ったものの。
肝臓のみでは無くて、一旦ぶっ壊れたカラダというのは、ある一部の臓器の一部の数値て判断は出来ないようで、いろんな場所に、いろんな不具合が生じ出す。

四十五で自死した三島由紀夫が、四十を過ぎてから盛んに美輪明宏にカラダのチカラが落ちたことを嘆いていたという。
永遠の青年でありたかった三島は顕著に、そのチカラの落下速度に対して神経を極度に使い、「老いる」ということへの恐れを抱いていた。

そういう吐露が出来るのは、彼に寄り添って身近に居た数人に限られたが、美輪には三島は自分を開いていた。
というか美輪の勘の鋭さ、彼に投げ掛ける言葉、それがことごとく彼の見せてはいけないと思っている心中を見抜いていた。
ゆえに、美輪に心中が見えてしまっている三島は、美輪に身を投げ出さざるを得なかったのかもしれない。

美輪は、老いに恐れを抱き出した四十過ぎの三島に「あなた、死ぬ気でしょ。死んじゃダメよ。」と言ったらしい。

***

金曜日の夜ともなれば、日々見たり聴いたり出来ないものを見聞きしているうちに、夜明けが来てしまう、ということを繰り返してきたが、近時は2時頃になると寝てしまう。
凍てつく夜だったのもあり、毛布にくるまって日本酒を呑み、昨夜も2時過ぎ、暗闇で幸宏のオールナイトニッポンのmp3(カセット起こししたもの)を聴きながら眠りに堕ちた。

朝、9:40に目覚めると、外は雨。
しかし、雨の朝にしても、えらく光が暗い。
この週末が雨天であることは、天気予報で知ってはいたが。

達郎さんのアルバム「ソノリテ」の中でも特に好きな「2000トンの雨」を、今日の1曲目に選んだ。
この曲は、鬱にまみれて混沌とよどんだ頭の中、朝の一曲としてよくかける曲でもある。



見えるものは 指の間を
つたって落ちる 雨・・・

道の向こう そびえ立つタワー
もうすぐ空へ 届くだろう・・・

ボクの 想い何ひとつ 伝えるすべも 無いのに


心少し 洗われたなら
救われる時 あるだろうか・・・

今は 耳を澄ますだけ
炎と 雨の響き・・・

ボクの 想い何ひとつ 伝えるすべも 無いのに


2000トンの雨が降れば ボクは 今日も一人
2000トンの雨が降れば ボクは 今日も一人

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2 コメント

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サティ (森下礼)
2011-11-19 17:23:58
「2000トンの雨」、達郎らしい曲ですね。水の音を効果音に使っている・・・
それはそうと、教授の番組(Schola)の再放送が本日11:00にあったのですが、エリック・サティが20世紀初めに、サイレンとかタイプライターその他を使って曲を作っていたことに、感嘆しました。
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サティ・イーノ・細野 (かたちんば→森下礼さんへ)
2011-11-19 20:48:08
サティの話、知らなかったです。
何も無い部屋。
最低限の机、椅子・・・などしかサティの部屋には無かったということには、彼の生きる姿勢を垣間見ましたが。。

サティに多大なる影響を受けたイーノの部屋もそうだったと言います。
彼は、サイレン・タイプライターではありませんでしたが「音楽家」と呼ばれるのを嫌い、カセットレコーダーの可能性や、偶発がもたらすものを大事にしています。

細野さんの部屋も80年の段階ではイーノの影響で、何も無い部屋でした。
しかし、その後、モノだらけになる。

自分もそんな人を見てかなりのモノを捨てたシンプルな状態に中学高校時代はありましたが、今ではゴミ屋敷です。

発想の豊かさと耳の良さ、「ふつー」なるものへの違和感を持ったアーチストは、絶対に何かを産み出す。
サティの話しを聞いて、今更ながらそう思いました。

アーチストが「社会」や「世間」を気にしたら、本当はいけないんでしょうね。
ただ、それが引っ繰り返った2011年が厳然と在る。
そんな時代を今向かえている。
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