robert wyatt - at last i am free
よく物事に生きづまるとき「殺される訳じゃないから」という言葉をなぐさめで言うヒトがあるが、あまり救いになるせりふではないと言える。
説得力に乏しい。
実際の刃物以上に、言葉は殺傷力が強い。
今、われわれ労働者が対峙しているのは、そういうストレスではないのか?
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見えるものというのは大して怖くない。
見えないで進行しているものが怖いのだ。
まさにガンのように。
わたしは、得体しれない仕事場の空間の空気が、昔から嫌いである。
そこに群がるヒトも。
わたしは、臆病という病気なのだ。
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被害妄想とは、害をこうむるという妄念に絡まれる状態のこと。
だが、害は実存する。
妄念と断定は出来ない。
そこでそれをどうふっきるか・別の思考パターンにスイッチするかだ。
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先日、同僚のBくんが、急死した。
さぶい土浦まで通夜に行った。
居る人間の会話、奥さんの会話から、自分は類推するに、ウツの果ての自死だった。
Bくんは、スイッチを失っていた。
自分も、過去、スイッチを失い、追い詰められたことがあるので、理解は出来た。
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眠れない・・・眠りたい・・・そう、彼は言っていたという。
奥さんは、お棺で眠る彼に「もう、ゆっくり眠れるね」と言った。
彼への鎮魂歌として、ロバート・ワイアットの「さいごに、わたしは自由である」。
この曲を贈る。