大徳寺本坊ではこの冬から約10年の予定で半解体修理に入ります。
京都春秋さんが主催され、修理前の公開が今月5日から27日まで行われています。
好評な状況で全ての日程が予定で埋まったそうです。
拝観コースはまず国宝の方丈からです。方丈は大徳寺の開山大燈籠国師(宗峰妙超)の塔所"雲門庵"も兼ねた建物です。
(大徳寺本坊内は撮影が一切禁止されています。それに手荷物は全て庫裏ど預けるシステムです。
本坊内部や一部外部の写真はパンフレット及びネットからの転載です。)
内部の襖絵84面は全て狩野探幽の筆による水墨画で国の重要文化財です。
全てがオリジナルなところが凄いです。
通常の特別拝観では外からの見学ですが、今回は入室して見学できました。
方丈前庭は歴代住持の天祐和尚、東庭の七五三の庭園は小堀遠州作庭で国の特別名勝庭園です。(いわゆる庭園の国宝です。)
次に法堂です。
小田原城主稲葉正勝・正則父子の寄進による建物で内部の天井の龍も狩野探幽の筆です。
"鳴き龍"で天井画の下で手を叩くと天井が反響し、あたかも龍が鳴いているかの如く聞こえてきます。
次に国宝の唐門です。
聚楽第から移築された唐門は先程の方丈からも見えますが、外側からの見学です。
今回は周りを囲む柵の内部にまで入れて孔雀や龍、麒麟、獏の見事な彫刻が間近で見る事が出来ました。
"国宝三唐門"のひとつだけあります。
次に鐘楼、経蔵、浴室とは外部からの見学ですが、このエリアには通常の特別拝観でも入れないので貴重な機会です。
最後に三門の金毛閣です。
写真の様に通常は柵があり、近づく事は出来ませんが今回は三門中央の扉を開けて頂き通る事が出来ます。
ホントは二階部分にも上がりたかったですが一般人では無理なようです。
当時は単層の建物だったのを、千利休の寄進により二階部分が増築されました。
恩義に感じた大徳寺の僧侶たちは利休の像を造り二階に設置しました。
その事が関白豊臣秀吉の逆鱗に触れ、利休切腹の原因のひとつになったと言われています。
ツアーは、こちらで解散となります。
充実の内容で満足しました。