京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

御室仁和寺 諸堂と御殿

2020年09月02日 09時17分00秒 | 日記
 仁和寺は平安時代、第58代光孝天皇の御願寺として計画されたのが始まりです。
その後の宇田天皇が先帝の遺志を継がれ創建された寺院です。



宇田天皇は退位後、こちらで出家し、住房とされた日本で最初の門跡寺院です。







重要文化財の中門と五重塔。
国宝の金堂(旧御所の紫宸殿)です。



今の京都御所にある紫宸殿は光格天皇が江戸幕府と折衝の末に有職故実に基づき復元された建物です。仁和寺金堂はそれ以前の建物なので規模が小さいです。



御殿では彫刻展が開かれていました。









僕に芸術的なセンスがあればいいのですけで、、、





宸殿前からの景観、また、内部にも門跡寺院の格を感じます。





歴代の門跡の御位牌をお祀りする霊明殿です。扁額は近衛文麿です。
彼は藤原家の家宝の分散を避ける為、仁和寺の西側に陽明文庫を設立し、藤原道長の"御堂関白記"を始め、多くの宝物の保護にあたりました。

戦後、万が一、昭和天皇がGHQから戦争責任を問われる事になった場合に備え、仁和寺で出家して頂く手筈を整えていたと言われています。やはり五摂家筆頭の近衛家当主ですね。







水掛不動尊。
一願成就のお不動さまです。
前には菅原道真公が宇田法皇を待っていた菅公腰掛岩があります。





弘法大師空海をお祀りする御影堂です。





昨年に半解体修復を終えた観音堂です。
落慶法要期間は公開されましたが、本来は僧侶の修行道場として使われているので非公開です。

この後、昼食を頂き、霊宝館へと向かいます。