京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

旧邸御室

2020年09月29日 06時42分00秒 | 日記
 西陣の「天㐂」さんで天ぷら懐石を頂き、次に嵐電御室駅近くにある旧邸御室に来ました。
昨年の春にも来ていますが今年は二階が初公開されていて、二階からの眺めを想像し、再訪した次第です。





表門も立派な造りで玄関へのアプローチも鞍馬石と小石を組み合わせたデザインです。

一階が見学者で混んでいたのでまずは二階から案内して頂きました。







床の間には付書院が備わり、縁側からは茶室が、その背景は双ヶ丘の素晴らしい景観です。
一幅の絵を見ているようで暫し時が経つのを忘れてしまいます。

続いて一階です。







旧邸御室は、築80年になる邸宅建築で敷地は約500坪。こんなに素晴らしい邸宅にも関わらず設計者や建設された経緯がわかっていないそうです。
現在は株式会社山三製材所の創業者・山本三夫さんの次女の村田章代さんがオーナーをされています。





22畳ある大広間からの眺めです。
すっかり有名になったテーブルに映り込む緑色です。
沓脱石、伽藍石はじめ写真の赤味の石は全て鞍馬石です。
京都市北部の鞍馬周辺で採掘される石で鉄分を多く含んでいるので赤味がかった色が特徴です。
今は採掘が禁止されていて、当時から高価な庭石です。

庭園内には15の灯籠があり、多い気もしますがそれぞれが庭園に溶け込んでいます。





浴室は後日に改装されたのかも知れませんが、一転し現代風です。
写真では分かりづらいですが、ガラスには保津峡を流れるいかだ下りがデザインされています。











離れにある洋間の天井は花天井になっていて牡丹やあやめ、菊を初め、日本を代表する花々が描かれています。





茶室へのアプローチです。双ヶ丘の斜面を利用した景観の素晴らしい茶室(双庵)です。







平成28年には主屋、壁、土蔵、茶室双庵、茶室御待合所が国の登録有形文化財に登録されました。

今回の公開は10月4日までです。