京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

岡崎つる家

2020年09月20日 08時11分00秒 | 日記
 9月19日はメルパルク京都カルチャールーム主催で「岡崎つる家」さんで"京懐石でまなぶ大人のたしなみ」の講座に参加しました。



大変に伝統ある料理旅館で、明治41年(1908)に大阪北浜の地に創業されました。
その後、昭和3年(1928)昭和天皇のご即位の儀が京都御所で執り行われた際の貴賓の方々が宿泊、食事をされる料理旅館として創業されたのが"岡崎つる家"さんです。

過去にはイギリスのエリザベス女王やチャールズ皇太子、ダイアナ妃、サッチャー首相、アメリカのフォード、ブッシュ大統領、など多くの海外の賓客の方々を持てなしてこられました。  



会場は二階の大広間で縁側からは比叡山をはじめ、如意ヶ岳が真正面に見える抜群のロケーションです。 

床の間の富士山の絵画は堂本印象です。









残念ながら庭園には降りる事は出来ませんでしたが、東山の峰々を借景に取り込み広々と、解放感ある池泉回遊式庭園です。

琵琶湖疏水を庭園に引き込んだ"植治"っぽい庭園ですが、明治から大正にかけて活躍した作庭家加藤熊吉氏による庭園です。





本日の講師西川影戀(えいれん)先生による作法の解説があり、障子や襖を開ける際には正座をし、近い方の手で面積の15%程を目安に先ず開けます。続いて両手で二回ほどに分けて開けると美しく見えるのだそうです。

西川影戀先生は日本舞踊西川流師範で京都の観光おもてなし大使もされておられます。

さらに、日本間の場合は床の間があります。床の間は北側にあり賓客の方が南に向かって座られます。
これは中国の"君子南面す"の影響でしょうか?
また、"下っ端"は出入口に近い席にすると間違いはないそうです。
これは用の東西を問わないそうです。







続いて西川先生の舞の鑑賞です。
電動で襖が上がり、舞台が手前にせり出してきます。


演題は大和楽の"あやめ"です。

舞台が格納され、いよいよ懐石の時間です。



先付



お刺身
織部風の器がいいです。


松茸とはもの土瓶蒸し



天ぷら



煮物



焼き物
マナガツオの朴焼きとピーマンのおひたし。



ごはん(松茸ごはん)
赤出しの中には満月に見立てた卵焼きが。





デザート①
梨と巨峰


デザート②
葛切りと煎茶。
黒蜜とブルーベリーの蜜を付けて。

集合時間より少し早く着いたので、館内を見学させて頂きました。









憧れだった"岡崎つる家"さん
西川影戀先生の舞
美味しい京懐石

なんとも充実した時間でした。