京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

ご縁を結ぶお地蔵さまめぐり【下寺町エリア】①

2020年09月08日 12時33分00秒 | 日記
 8月29日は、JR東海「そうだ 京都、行こう。」の企画で下寺町エリアの4ヶ寺のお地蔵さまを巡りご縁を結ぶイベントに参加しました。

前編は福田寺(ふくでんじ)と極楽寺の2ヶ寺です。

最初は福田寺からです。





山号を東岡山(とうこうさん)と称する時宗寺院です。
鎌倉幕府6代将軍・一品宗尊(いっぽんむねたか)親王により現在の東山区渋谷あたりに創建されました。



まもなく一編上人(遊行上人)により時宗に改宗し、秀吉により豊国神社造営の際に現在地に移転しました。

ご本尊は阿弥陀三尊です。



江戸時代寛文年間には、母乳祈願・乳房守護の「乳房地蔵菩薩」が祀られる寺院として霊元天皇の命で選定された「洛陽四十八所地蔵巡り」の44番札所霊場に指定されました。

こちらの地蔵菩薩は小野篁作と伝わり、お乳の出がよくなる、お乳の病いを癒すなど長らく信仰されて来ました。
(堂内の写真は福田寺HPからです。)



次に極楽寺へと向かいます。





極楽寺は本塩竈(もとしおがま)町にある浄土宗寺院です。
過去に数度、浄土宗寺院大公開で公開されています。
元は蛸薬師町烏丸東入ルに創建されましたが1590年に現在地に移転しています。

このあたりは平安時代に臣籍降下した源融が造営した六条河原院の跡と言われ、広大な邸宅があったようです。
一説には「源氏物語」のモデルになった人物です。

こちらも「洛陽四十八地蔵巡り」の46番札所になっています。
ご本尊は阿弥陀三尊像ですが、ことに「泰産(安産)地蔵」が名高いです。

源頼朝の室が紀州に赴く途中、当寺のお地蔵さまに祈ったところ、無事に島津三郎久を出産したことから「泰産(安産)地蔵」として島津家の崇敬を受けています。



境内には立派な宝筐院塔があります。
堂内は撮影禁止なので仏像の写真がないのが残念です。



続編に続きます。