京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019錦秋の京⑦白沙村荘 橋本関雪記念館

2019年11月26日 21時31分00秒 | 日記
 白龍園に続いて銀閣寺近くにある橋本関雪記念館に来ました。入館料が1300円のためか、いつもゆったりと庭園を散策する事が出来ます。








白沙村荘は大正から昭和期に日本画壇で活躍した日本画家の橋本関雪(1883-1945)が30年もの歳月をかけて築いた日本庭園です。庭園は国の名勝庭園に指定されています。








園内には様々な石造物が配置され庭園のひとつの見所にもなっています。今では手に入らない貴重な自然石や廃寺の伽藍石が多く使われて、それだけでも見応えがあります。








四阿とお茶室は関雪が奥様の為に設計、建築したものです。








"存古楼"と名付けられた建物は関雪の絵の創作の場です。今は時折、音楽の演奏会の会場にも使われています。








持仏堂には国指定の地蔵菩薩立像がお祀りされています。
また、園内には季節の花々が咲き誇り、この日は少し遅れた石蕗の花が満開でした。








和風建築ばかりと思われがちですが記念館の側にはイタリアンの「レストランNOANOA」があり奥に建つ洋館は1929年に建てられたスパニッシュ様式の建物で国の登録有形文化財の指定を受けています。

お昼はこちらでパスタとピザを頂きました。

庭園が好きな方には是非とも訪れて頂きたい素晴らしい日本庭園です。






2019京の錦秋⑥白龍園

2019年11月26日 08時39分00秒 | 日記
 11月23日の一ヶ所目の訪問地は叡山電鉄二ノ瀬駅にある白龍園に来ました。






白龍園は、アパレルメーカーの青野さんが所有されている庭園で近年は春と秋に一般にも公開されています。

昨年までは園内の苔の保護のため、一日100名の限定で公開されて来ましたが、この秋からは出町柳駅で先着枠に並ぶことなく入園出来るようになり、行きやすくなりました。








この日は天候にも恵まれ、もみじの赤や朱、黄、そして空の青と素晴らしいコントラストでした。

庭園のこだわりはかなりのもので桂離宮の延段や清水寺の懸造りを模した四阿など随所に感じさせます。












この二ノ瀬の地は平安時代前期の文徳天皇の第1皇子惟喬親王の隠棲地と伝わります。
惟喬親王は第1皇子でありながら母親の身分の関係で皇太子、天皇になれなかった悲劇の皇子です。

紅葉のピークでもあり、どこもかなりの人出です。出来る限り混雑を避けて次は銀閣前にある白沙村荘橋本関雪記念館へと向かいます。





梅小路公園「朱雀の庭」紅葉まつり

2019年11月25日 10時20分00秒 | 日記
 11月22日 湖南三山、石山寺夜間拝観の後、梅小路公園「朱雀の庭」のライトアップに来ました。マイカーだと機動性がいいのが利点ですね!





梅小路公園は平安遷都1200年の記念事業で作られ、今年の春にはJR嵯峨野線の新駅梅小路京都西駅が開業しています。
公園内にはJR西日本が運営する京都鉄道博物館や京都水族館があり人気のスポットになりつつある地域です。










公園内にある日本庭園「朱雀の庭」は、吉田昌弘先生が設計された近代日本庭園のエッセンスが詰まった素晴らしい庭園です。
吉田先生とは6年前に京都市緑化協会主催の庭園講座の講師を務められ、庭園について教えて頂いた恩師でもあります。
その後も度々"京の庭めぐり"でお世話になっています。

朱雀の庭は山縣有朋と七代目小川治兵衛(植治)とが築いた近代日本庭園の礎"無鄰菴庭園"を彷彿させる庭園です。(私見ですが、、、)
築山、遣水、滝、四阿、池、沢飛び石、八つ橋、、、、、
解放的で変化に富む庭園には心癒されるものがあります。

平安時代に臣籍降下した橘俊綱が編纂したとされる"作庭記"にはこれらの事が記載されており、日本庭園の基礎が平安時代に既に確立していた事に驚くと共に日本人の美意識が平安時代から変わっていない事にも誇りを感じます。
しかし、橘俊綱はまた、この様にも記述しています。「人のたてる石は生得の山水にまさるべからず」。つまり自然の美に勝るものはない、、、自然の美を讃美しています。










池に映る紅葉🍁が美しいです。





2019 将軍塚青龍殿 夜間拝観⑥

2019年11月24日 17時25分09秒 | 日記
 11月16 日の最終は将軍塚青龍殿です。
知恩院の並びにある青蓮院門跡の飛び地境内です。

アクセスが悪いのが難点で週末土曜、日曜には京阪バスが出ていますがそれも17時台が最終便です。
必然的にマイカーの利用が便利です。







こちらには平安時代絵画の傑作の国宝"青不動"がお祀りされていますが通常見れるのはレプリカでオリジナルは過去2度しかご開帳されていない秘仏中の秘仏です。
その2回のご開帳には55万人もの参拝者が訪れています。皆さんやはりオリジナルを一度は拝みたいと思われているのですね!

青龍殿はもとは北野天満宮前にあった武徳殿を青蓮院が譲り受け移築したもので平成26年10 月に完成しています。
多額の費用が掛かったと思われますがさすがは青蓮院門跡さま、、、ほとんどが寄付で賄えたそうです。

同時に「大舞台」も新設され、広さは清水寺の舞台の4.6倍もの広さがあります。
昼間はもとより夜の夜景は京都の町が一望できます。









将軍塚の由緒は平安京を造営した桓武天皇が都を怨霊や疫病、外敵から守るために都の周りに築かせた塚で残っているのは唯一こちらだけです。





高山寺から始まり岩戸落葉神社、常照皇寺、峰定寺そして将軍塚青龍殿と周り、充実した一日でした。

2019京の錦秋⑤峰定寺

2019年11月23日 08時13分43秒 | 日記
 のどかな山寺の雰囲気漂う常照皇寺を後に、今度は、山岳宗教の感じが満載の京都市左京区花背にある大悲山峰定寺へとやって来ました。





拝観受付で財布、ハンカチ以外の物は全て預け入山します。

本堂までは約15分の山道を杖を頼りに登ります。



峰定寺のは久寿元年(1154)鳥羽法皇の勅願により創建されました。本堂及び仁王門の棟札から造営奉行に藤原信西、工事雑掌には平清盛が任命されています。本堂は清水寺と同じ崖に臨んで造られ舞台懸崖造りです。

本堂からの眺めは素晴らしく高圧電線や携帯電話の鉄塔など人工物は何も視界に入りません。
この花背大悲山は京都府歴史的自然環境保全地域に指定された景観が保全されています。

本堂縁側に座り、暫し都会の喧騒を忘れ"無"になるのも贅沢な時間に感じます。











摘み草料理で名高い料理旅館"美山荘"も元は峰定寺の宿坊から始まっています。

まだ終わらないです、、、、
次に青蓮院の飛地境内"将軍塚青龍殿"の夜間拝観へと向かいます。