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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

建仁寺 書道家金澤翔子個展

2019年11月10日 21時56分35秒 | 日記
 京都建仁寺では毎年この時期に書道家の金澤翔子さんの個展をされています。

今年の日程は11月3日から10日までで9日に伺いました。

建仁寺を拝観する場合、庫裏で受付を済ますと国宝「風神雷神図屏風」の高精度デジタル複写が眼に飛び込んできます。その横には、彼女の"風神雷神"の書が置かれています。(この日は無かったです。)



テレビのドキュメンタリー番組で何度か放映されているのでご存知の方も多いと思いますが彼女はダウン症と言うハンディーを持っています。
しかし、彼女の書には素晴らしいものがあります。









どう感じられますか?
無論、僕は字が下手で、全くの素人で、彼女の書を批評する資格などないのはよく自覚しています。

ですが、彼女の書からは"力"が放たれているように感じるのです。
「仏心」の書を見ていると仏を信じ、もっともっと精進しなければ、、、と僕の心に訴えてくるのです。

以前に展示されていた「拈華微笑(ねんげみしょう)」の書は彼女が建仁寺法堂(はっとう)で揮毫した書です。建仁寺の御朱印は"拈華堂"で法堂の別名です。

彼女の才能を見出し二人三脚で歩んでこられた彼女のお母様の教える力、忍耐力を思うと頭が下がる思いです。



そんな彼女も3年前からひとり暮らしをされています。
お母様は「どうせすぐに帰ってくる、、、」と思われていたようですが、待てど暮らせど帰ってくる気配はなく、ひとり暮らしを謳歌しているそうです。
今は仕事でしか彼女に会わないそうです。





これからも彼女と関わっていけたらと思っています。

こちらからは最近の建仁寺です。






2019秋京都非公開文化財特別公開④廬山寺

2019年11月10日 07時37分42秒 | 日記
 11月8日は午前中に朝日カルチャーで山田邦和先生の宇治の歴史についての講座があり、その後、廬山寺に向かいました。





何度か訪れているお寺ですが、今回、明智光秀の念持仏の地蔵菩薩が公開されているので来た次第です。



10月末まで独自開催で公開されていましたが11月1日からは古文化保存協会の特別公開に合わせて継続展示されています。

厨子には中央に地蔵菩提、向かって右に不動明王、右に毘沙門天がお祀りされており、地蔵菩提だけが取り外せるようになっており、明智光秀が戦に挑む時には戦場まで持ち出し武運を祈ったと伝わります。その為でしょうか?地蔵菩提の頭部だけがすり減ったように艶があります。

多くの戦国武将は毘沙門天など勝運の仏を念持仏にすることが多いですが光秀の場合は地蔵菩提です。彼の心の優しさの表れでしょうか?



また、正親町天皇がここ廬山寺を焼き討ちにしないよう記した重要文化財の"正親町天皇女房奉書"も特別公開されています。







また、こちらは紫式部と夫藤原宣孝(のぶたか)との邸宅跡で一人娘の賢子(かたこ)を育てながら「源氏物語」を執筆した場所です。

庭園は"源氏の庭"と言われ、雲を表す苔の島々が点在し、その"雲"にはまだ桔梗の花が咲いていました。



廬山寺を後にし、初公開の金臺寺(こんたいじ)へと向かいます。