京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

聖林寺 国宝・十一面観音立像

2021年04月21日 07時24分00秒 | 日記
 4月18日、大阪府河内長野市にある観心寺のご本尊さま如意輪観音坐像のご開帳に行きましたが10時に着いて配られている金堂拝観予約券が12時30分でした。

係の方にお願いをし、最終の16時30分の予約券を頂き、その間におふさ観音と聖林寺、當麻寺をめぐる事にしました。









頂いたパンフレットにある様に聖林寺のは奈良時代に談山妙楽寺(今の談山神社)の別院として、藤原定恵(鎌足の長子)により建立されたと伝わる古寺です。







日本に7躰しかない国宝の十一面観音立像のひとつで木心乾漆造りの奈良時代特有の技法で造立されています。
ホントに美しく凛とした観音さまです。

他には先日に紹介した京田辺市にある大御堂観音寺の十一面観音立像(国宝)も同じ技法です。




今年5月から収蔵庫の耐震補強の為、1年間、東京国立博物館で展示される予定です。

搬出の事前準備が既に始まっていて、台座の蓮弁が外されていました。

元は大神神社の神宮寺の大御輪寺のご本尊さまでしたが、明治政府による神仏分離令により聖林寺に移されたようです。

その後、フェノロサや岡倉天心、ピゲローにより厨子が開扉され、その美しいお姿が広く世間に知られるようになりました。





地蔵菩薩坐像です。
丈六のお地蔵さまで迫力があります。





フェノロサ、ピゲローが寄進した厨子です。経済的に裕福なピゲローが資金を出したのでしょうね!







収蔵庫への階段の側には芍薬の花が咲いています。




一見、大丈夫に見える収蔵庫ですが一部にはコンクリートが剥がれ鉄筋が剥き出しになっていたり、耐震補強がされていないなど問題点も多々あるようです。
文化財を後世に伝えるのも大変な事だと感じます。
国宝の収蔵庫なのですから全額、国の予算で工事をするのが当たり前だと思います。
その点でもヨーロッパ諸国にかなりの遅れをとっています。





お寺は高台にある為に眺望は抜群で大神神社の御神体の三輪山や飛鳥まで遠望できます。





次に葛城市にある當麻寺へと向かいます。

かお、国宝・十一面観音立像の写真は購入した絵葉書セットから、また、地蔵菩薩坐像の写真はHPから転載させて頂きました。






野中寺(大阪府羽曳野市) 金銅弥勒菩薩半跏像(重文)

2021年04月21日 07時22分29秒 | 日記
 4月18日は大阪府羽曳野市にある聖徳太子ゆかりの野中寺を再訪しました。

 

野中寺は聖徳太子が蘇我馬子の助力を得て建立され、創建当初は法隆寺式伽藍配置のお堂が並んでいたと考えられています。





金堂跡に残る礎石です。





塔跡の中心礎石です。
三方に添柱座を彫りこみ、さらに柱横に横穴式の舎利を納める小孔をうがってある珍しいものだそうです。

昭和61時に羽曳野市教育委員会による発掘調査で西暦650年の瓦が出土しています。



毎月18日には国指定の重要文化財の金銅弥勒菩薩半跏像が公開されるからです。
長らく九州国立博物館での「中宮寺のすべて」にお出ましになられていたので野中寺での公開は久しぶりになります。



666年(天智5)の造立と考えられ飛鳥時代後期の特長がよく表現されています。



特に台座の框(かまち)に造像記の銘文があり、この像をより有名にしています。







方丈前の庭園です。
その方丈の縁側で金銅弥勒菩薩半跏像が公開されているので至近距離でお詣りすることができます。

また、地蔵堂では重要文化財の木造地蔵菩薩立像も公開されています。
江戸時代初期、明正天皇がこの像に皇子の子育を祈られ、その願いが叶えられたことから安産子育地蔵尊として信仰を集めている尊像です。

金銅弥勒菩薩半跏像の写真は購入したものから転載させて頂きました。



次に毎年、4月17、18日の2日間にのみご本尊さまが公開される大阪府河内長野市にある観心寺へと向かいます。