京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

仁和寺の御室桜

2021年04月09日 17時54分00秒 | 日記
 あっという間に駆け抜けた今年の桜ですが最後の桜はやはり仁和寺の御室桜です。
(4月9日の拝観です。)







仁王門を潜り御殿の勅使門の前には八重桜が、向かいには御衣黄桜の共演が見られます。









満開は既に過ぎ、散りはじめの状態ですがまだまだ花が残っています。







御室桜と言えばやはり五重塔を背景にした風景が定番であり、尚且つ感動的なシーンです。
御室桜を雲海に例えれば"桜の雲海に浮かぶ五重塔"が見事です。





早くも咲いている躑躅との共演も美しい風景です。





国宝の金堂前ではお釈迦さまの誕生を祝う"花まつり"が境内を華やかな雰囲気にしています。
お釈迦さまの誕生日とされる4月8日を過ぎてしまったからなのか?新型コロナの影響からか?お釈迦さまの像に甘茶をかけるのは無かったです。







金堂裏には早くも芍薬でしょうか?白色の綺麗な花を咲かせています。







一願不動尊にお祀りし、直ぐ西側にある弘法大師空海がお祀りされている御影堂にもお祀りします。







鐘楼横にも御衣黄桜が咲いています。







花々に包まれた仁和寺を堪能し次に市バスを乗り継ぎ京都市京セラ美術館へと向かいます。








インクラインの桜

2021年04月09日 09時23分00秒 | 日記
 インクラインは傾斜鉄道の事で琵琶湖疏水ではここ南禅寺と伏見に造られました。







岡崎舟溜りから蹴上にかけて、多くの桜があり南禅寺界隈でも人気のある場所です。







南禅寺舟溜りと蹴上との間には約36mの高低差があり、その間、舟を台車に乗せ南禅寺舟溜りに上げ下ろしをする施設です。





インクラインを登ると琵琶湖疏水の主任技師を務めた田邊朔郎博士の銅像があります。







更に登ると"義経地蔵"の手前には田邊博士が自費で建立した疏水工事で犠牲になられた工夫の慰霊碑が建っています。
碑の裏面には殉職された方々の名前が刻まれています。
田邊博士のお人柄が偲ばれます。





蹴上水力発電所に水を送る大きな鉄管です。







煉瓦の建物は旧御所水道ポンプ場です。
ここから御所まで鉄管を埋設し万が一の際に備えた施設です。
設計は片山東熊で田邊朔郎の姉と結婚しています。

正面に見えるのが琵琶湖第一疏水で、その左側に第二疏水の出口が見えます。
第二疏水は、ほとんどがトンネル内を通り、京都の水道水の99%は、ここから取水しています。

この第二疏水の完成で蹴上水力発電所の発電量が飛躍的に増えたおかげで疏水の収益も黒字化しました。





本願寺水道のプールです。
御所水道と同様の防火目的で作られた施設で東本願寺まで鉄管を埋設し、高低差を利用し自噴でお堂まで水が届いたそうです。
その名残りが東本願寺前の噴水です。







上の写真は疏水の一部を南禅寺別荘群に送水、分水する施設です。

例えば、山縣有朋の別荘"無鄰菴"で一次利用された水は隣りの"瓢亭"へと引かれニ次利用されているように、広大なネットワークが形成されています。





有名な南禅寺境内にある水路閣です。
この疏水分線は緯度の高い北へと流れています。
これも蹴上舟溜りの高度を生かした設計の賜物です。