こんにちは浦田関夫です

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原発で少年を就労

2009年04月16日 06時05分11秒 | Weblog
 東京電力福島第一原発(福島県)や東北電力東通原発(青森県)の放射線管理区域で18才の少年を就労させたとして富岡労働基準監督署は、下請け会社を書類送検したという佐賀新聞を見た。

 書類送検されたのは、定期検査を請け負った東芝の下請け会社です。
その会社は、「五次下請け」だっとというのですから驚きです。

 しかも、四次下請け会社や東芝については「契約したのは下請けで、少年とは知らなかった」と立件を見送ったというものです。

 放射線管理区域という、最も危険区域な作業は「18才以上」と規定されているのも関わらず15才から16才までの少年を作業させていたというのです。

 私が驚いたのは、放射線管理区域という最も重要な場所での作業を下請けが五次下請けにさせているということです。
 五次の下請けとなれば、電力会社の指導監督の目は届かないでしょう。
だから、15才の少年を18才として使っていても見抜けなかったのです。

 原子力発電は、ねじ一本でも間違えれば大事故になりかねません。その心臓部の作業に技術的に未熟な15才の少年をつかって作業している原発の定期検査では、心許ないばかりか、「丈夫か」と不安になるのは私だけでしょうか。

 これから長い人生が待っている少年が、放射能汚染の危険にさらされて作業に従事していると思うと心が痛みます。
 そういったところでの作業を指導監督をしていないから、電力会社は「違法作業」に気づかなかったのです。
 
 普通の建設会社などが「孫請け(二次下請け)では採算が合わない」とよく言われます。それを五次下請けさせていたということは、最も危険な作業を、いかに安い賃金で働かされていたのか想像がつきます。

 もう一つ驚いたのは、電力会社や検査を請け負った東芝に「おとがめなし」ということです。
すべて「ごまかした下請け会社が悪い」というトカゲのしっぽ切りをやっていて、原発の安全が守れるのかはなはだ疑問です。
 両原発だけでなく女川原発でも同じことがおこなわれたと新聞は伝えています。
 同じような実態がほかの原発でもおこなわれているのではないかと疑うのは私だけでしょうか。

 九電でも最近「パッキンの置き忘れ」がありました。大事には至りませんでしたが、作業の立ち会いに電力会社がおこなわないことがミスの原因です。

 日本を代表する大企業の中で、前近代的な五次下請け業者を使った定期検査は止めてもらいたいものです。 

 
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