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ガソリン94%、新型コロナ再燃で鈍い需要 12月中旬販売動向、産業燃料さらに落ち込む

2020-12-23 07:39:36 | 日記
本紙推計による石油元売各社の12月中旬(20日現在)の販売動向によると、ガソリンは前年同期比94%と低調な状況が続いている。
12月中旬のガソリン販売は、新型コロナウイルス感染再拡大による影響が顕著になってきている。11月に入り全国的に新規感染者が増加傾向にあるが、11月24日以降は東京、名古屋、大阪、札幌、広島などでGoToトラベルキャンペーンの利用自粛や停止の動きが広がった。政府はその後、12月28日から2021年1月11日まで全国的なGoToトラベルの停止を決めたため、移動や外出を控える動きが広がり、マイカーの稼働が一定程度落ち込んだ。さらに多くの企業がテレワーク体制を強化したことも営業車などのガソリン需要を押し下げた可能性がある。
また、灯油は86%と前年を大きく下回り、軽油も前年同期比96%と前年を下回った。灯油販売は、昨年に比べ気温が低く推移しているため、民生用の暖房需要が喚起されたが、大都市を中心としたGoToトラベルの停止で産業用の灯油需要が大きく落ち込んだものとみられ、軽油はインターネット通販ななど物流面での巣ごもり需要は一定程度喚起されているものの、経済はコロナ前だった前年には遠く及ばず、相対的に物流などの軽油需要も落ち込んでいるものとみられる。なお、A重油は90%だった。

石油通信社

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