以前このブログでもご協力の呼び掛けをしました旧日本兵の日の丸の返還がついに実現しました。
(旧日本兵の日の丸返還先情報求む、日米開戦70年参照)
次の一節は、新見市国際交流協会の会紙「国際交流だより」に投稿したものです。
姉妹都市ニューパルツ・ヴィレッジの近郊ソーガティーズの退役軍人会では、第二次大戦の際、軍人が持ち帰った旧日本兵の形見の日の丸二枚を保管していました。同会では、それらを所有していた日本兵の遺族に返還したいとの声が高まり、二〇一〇年四月二日、ニューパルツ国際交流協会会員で日本文学専攻のアルフレッド・マークス名誉教授を通じて、私に協力の依頼がありました。以降、日の丸の寄せ書きに書かれた地名や会社名を頼りに、各方面に問い合わせ、情報提供を求めました。このほど、厚生労働省を通じ、遺族特定の連絡があり、日の丸は約七〇年ぶりに平和な日本に帰って来て、同省を通じてご遺族のもとに届けられました。この返還は姉妹都市交流を通じて実現しましたので、ご紹介させていただきました。
(3月下旬発行の新見市国際交流協会「国際交流だより」に掲載予定の原稿)
今年1月下旬に調査依頼をしていた厚生労働省より2枚の日の丸の返還先が判明したとの知らせを受けました。
それをソーガーティーズの退役軍人会に伝えたところ、早速、日の丸を送ってくださいました。
2月中旬に僕のところに旗が届き、これは届いた箱の荷ほどきを恭しくしているところです。



これらの旗は、戦時に兵士とともに出兵し、旗の所有者は戦死しましたが、この平和な日本に約70年ぶりに戻ってきたわけです。
それらの旗と亡くなられたこの旗の所有者であったお二人の日本兵に敬意と哀悼の意を表し、正装を身に付け黙祷を捧げてからこれらの作業に当たりました。
写真ではよく見えていませんが、以前、ニューヨークの国連本部で購入した平和のネクタイを締めています。
70年前の旗にしては保存状態も良く、また丁寧に包装してくださっていました。




中には、遺族への手紙も同封されていました。

これらの遺族への手紙を日本語に訳し、日本語訳も添付した状態であらためて包装し、これらの日の丸の遺族への返還をしてくださる厚生労働省に送りました。
二枚の日の丸のうち、1枚は所有者の弟さんが判明し、弟さんのところに返還されました。もう一枚は、遺族の方が匿名を希望しておられるとのことでした。
この日の丸の返還については最初、ニューパルツのAlfred Marksさんから協力の依頼があって2年間かかりました。
でもニューパルツと新見の姉妹都市交流を通じて生まれたMarkさんと僕との交流がこれらの旗の返還に結びついて、本当に嬉しく思いました。
また自分の英語の力がこのような形で貢献できることもとても光栄なことでもあります。
この返還に関わることで、戦争を知らない世代の僕もあらためて戦争や平和について考えるきっかけとなりました。
また、このことには多くの方々の協力を得たとともに、そのことを通じて多くの新たな知り合いもできました。
今度、ニューパルツ訪問の折には足を伸ばしてソーガティーズの退役軍人会の皆さんにもお会いしようと思っています。
(旧日本兵の日の丸返還先情報求む、日米開戦70年参照)
次の一節は、新見市国際交流協会の会紙「国際交流だより」に投稿したものです。
姉妹都市ニューパルツ・ヴィレッジの近郊ソーガティーズの退役軍人会では、第二次大戦の際、軍人が持ち帰った旧日本兵の形見の日の丸二枚を保管していました。同会では、それらを所有していた日本兵の遺族に返還したいとの声が高まり、二〇一〇年四月二日、ニューパルツ国際交流協会会員で日本文学専攻のアルフレッド・マークス名誉教授を通じて、私に協力の依頼がありました。以降、日の丸の寄せ書きに書かれた地名や会社名を頼りに、各方面に問い合わせ、情報提供を求めました。このほど、厚生労働省を通じ、遺族特定の連絡があり、日の丸は約七〇年ぶりに平和な日本に帰って来て、同省を通じてご遺族のもとに届けられました。この返還は姉妹都市交流を通じて実現しましたので、ご紹介させていただきました。
(3月下旬発行の新見市国際交流協会「国際交流だより」に掲載予定の原稿)
今年1月下旬に調査依頼をしていた厚生労働省より2枚の日の丸の返還先が判明したとの知らせを受けました。
それをソーガーティーズの退役軍人会に伝えたところ、早速、日の丸を送ってくださいました。
2月中旬に僕のところに旗が届き、これは届いた箱の荷ほどきを恭しくしているところです。



これらの旗は、戦時に兵士とともに出兵し、旗の所有者は戦死しましたが、この平和な日本に約70年ぶりに戻ってきたわけです。
それらの旗と亡くなられたこの旗の所有者であったお二人の日本兵に敬意と哀悼の意を表し、正装を身に付け黙祷を捧げてからこれらの作業に当たりました。
写真ではよく見えていませんが、以前、ニューヨークの国連本部で購入した平和のネクタイを締めています。
70年前の旗にしては保存状態も良く、また丁寧に包装してくださっていました。




中には、遺族への手紙も同封されていました。

これらの遺族への手紙を日本語に訳し、日本語訳も添付した状態であらためて包装し、これらの日の丸の遺族への返還をしてくださる厚生労働省に送りました。
二枚の日の丸のうち、1枚は所有者の弟さんが判明し、弟さんのところに返還されました。もう一枚は、遺族の方が匿名を希望しておられるとのことでした。
この日の丸の返還については最初、ニューパルツのAlfred Marksさんから協力の依頼があって2年間かかりました。
でもニューパルツと新見の姉妹都市交流を通じて生まれたMarkさんと僕との交流がこれらの旗の返還に結びついて、本当に嬉しく思いました。
また自分の英語の力がこのような形で貢献できることもとても光栄なことでもあります。
この返還に関わることで、戦争を知らない世代の僕もあらためて戦争や平和について考えるきっかけとなりました。
また、このことには多くの方々の協力を得たとともに、そのことを通じて多くの新たな知り合いもできました。
今度、ニューパルツ訪問の折には足を伸ばしてソーガティーズの退役軍人会の皆さんにもお会いしようと思っています。