山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

カエルのブラウン君とミドリさんの恋物語

2011-12-04 10:57:21 | 日記
お待たせしました

(ごく)一部の方々に好評をいただいている物語作家山内 圭の最新ストーリー(第3話)です。

もし興味があれば、第1話(ヒッチハイキング・グラスホッパー)、第2話(新「アリとキリギリス」)もお読みください。

この話は、一部Facebookでも写真を投稿し、一部の方に楽しんでいただきました。

また、このブログでも少しこの物語の主人公のカエルについて話題にしたことがあります。
(カエル君のカプセルホテルカエル君リピーターとなるカエル君のその後参照)

このブログでもFacebookでは細切れの投稿でしたが、ここにフルストーリーを掲載します。

あるところ(ある地方大学の古い教員住宅の一角)にカエルのブラウン君が住んでいました。

カエルのブラウン君のおうちは、ある物好きな英語教師の一家が住む部屋の通風口の中。

このおうちには、このように大小合わせて32部屋もあり、カエルの世界ではとても贅沢な大きな邸宅です。


ブラウン君は、独身貴族でこの大邸宅に一人[匹]暮らし、気が向くままに好きな部屋でのんびり過ごしていました。








そんなのんきな独身暮らしをしていたブラウン君の前に美人のカエルのミドリさんが現れました。


ミドリさんは拡大してみると、こんな姿、とっても美しいカエルです。


ブラウン君は、ある日家から出てミドリさんに思い切って話しかけてみました。

ところが、ミドリさん、ブラウン君の話には全く興味を示さず、そっぽをむいたまま。
僕には大きな家があるんだよ、と言っても無関心なミドリさんでした。


ブラウン君は、ケロケロと見事な声で鳴いてみせたり、口説いてみたり日々努力を重ねました。

そんな努力が報われたか、ミドリさん、ブラウン君に興味を示し、振り向いてくれました。


ところが、二匹のいるところからブラウン君のおうちまではこのようにまだ1メートル位の距離があります。

この写真の右上に見えるのがブラウン君のおうちの通風口です。二匹のカエルは画面の右下のアサガオのつるがからまる青い部品の近くにいます。

体長約2センチのカエルたちにとっては、1メートルの距離はたとえジャンプしたとしてもまだ遠いのです。

ブラウン君はミドリさんを自分のおうちに連れ込むことができるでしょうか?

この日、ミドリさんはブラウン君の盛んなアプローチにも関わらず、自分の家に帰ってしまいました(さすが「カエル」)。

その日、寂しそうに一人たそがれるブラウン君


ブラウン君は、その後しばらく旅に出た模様。
何日か留守が続きました。


この後、だんだんと寒くなり、カエルの季節は終わってしまいました。

2匹のカエルたちは、今頃どこで冬眠をしているのでしょうか?

僕は、今頃2匹仲良く暖かい冬眠をしているのだと思っています。

そして、来年の春には、この通風口の32部屋のおうちには、茶色や緑や緑茶色(?)のカエルたちが暮らすことになるのではと期待しています。

来年春の写真のアップを皆さんお楽しみに!!!


コメント
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