kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ブルー・ジャスミン』を観て~アカデミー賞受賞作品

2014-05-17 21:33:55 | 映画・恋愛、ファンタジー、コメディー

14-43.ブルー・ジャスミン
■原題:Blue Jasmine
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:98分
■料金:1,800円
■観賞日:5月17日、新宿ピカデリー(新宿)



□監督・脚本:ウディ・アレン
◆ケイト・ブランシェット
◆アレック・ボールドウィン
◆ボビー・カナヴェイル
◆サリー・ホーキンス
◆ピーター・サースガード
◆マイケル・スタールバーグ
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
ウディ・アレン監督がケイト・ブランシェットをヒロインに迎え、サンフランシスコを舞台に転落人生の中でもがき、精神を病んでいく姿を描くドラマ。ニューヨークでセレブ生活を送っていたものの夫も財産も失ったヒロインが妹を頼りにサンフランシスコに引っ越し、再生しようとする過程で、彼女の過去や心の闇を浮き彫りにしていく。ケイト・ブランシェットはアカデミー賞主演女優賞に輝いた。
ニューヨークのセレブリティ界でもてはやされていたジャスミンだが、実業家のハルとの結婚生活が破綻し、家庭も資産も失う。質素なアパートに住むシングルマザーの妹ジャンジャーのもとに身を寄せることにし、妹がいるサンフランシスコへ向かうことにする。
過去にしがみつき抗うつ薬とウォッカを手放せないジャスミンは、どうにか再び華やかな世界へ舞い戻ろうと画策するが、慣れない仕事に神経をすり減らす。精神的にバランスを崩し八方塞がりの中、エリート外交官のドワイトと出会い、彼のことを自分に以前のような幸せを再び与えてくれる存在であるかのように見るジャスミン。さらにプライドと現実逃避から彼女は嘘を重ねていく……。

里子に出された先で一緒に育ったジャスミン(当時はジャネット!)とジンジャーは姉妹として育ったが、大人になってからの二人の人生は波乱に満ちている。男運が悪く何時も相手に振り回され働くのに精一杯のジンジャーとは対照的に、上昇志向と言うよりはセレブ界への憧れが人一倍強いジャネットことジャスミン。運良く実業家のハルと結婚するも、夫の仕事が破綻し元々浮気癖のある彼の行動に我慢の限界が来て、FBIに夫の行状を彼女自身が密告したことでNYの路上で逮捕され、挙句の果てに自ら命を絶ってしまった。
無一文となったのに、わざわざファーストクラスの飛行機でサンフランシスコの妹宅へと向かう。が、何時まで経ってもセレブ時代の名残りが忘れられず新たな仕事も見つからないが、何とか歯科医院の受付に収まるものの、院長からの告白を断ってまたもや無職に。そこで一念発起してインターネットを勉強してインテリア・デザイナーを目指すが上手く行かなかったある日、パーティーで知り合ったエリート外交官のドワイトとの交際がスタート。だが、自分に過去を偽り続けていたことが婚約寸前に発覚、セレブ界復帰は幻と終りガッカリすることに。

最後はジンジャーと現恋人との仲が紆余曲折を経て一緒になり、いたたまれなくなったジャスミンはジンジャーの家を飛び出してしまう。行く宛ても無くベンチに佇むジャスミン、独り言をつぶやいていると、そこでエンドロールへと突入して終わる。この後、彼女がどうなったのかは観ている方が想像することになるが、セレブ志向が消えない限り、男性に頼って生きてきたジャスミンの将来は簡単には開けないでしょうね。

ジャスミンを演じたケイト・ブランシェット、感情の起伏が激しく、セレブ時代と落ちぶれてからの現在とでは生きざまも全く正反対なのだが、どちらの演技も流石で主演女優賞受賞も納得ですね。妹役のサリー・ホーキンスも良い味を出していましたね。


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