第86回アカデミー賞受賞式が3日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催された。サンドラ・ブロック主演のSF映画『ゼロ・グラビティ』が最多となる7部門で受賞した。作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』は3部門を獲得した。最多タイの10部門でノミネートされていた『アメリカン・ハッスル』は、まさかの受賞なしだった。
同授賞式の最大の目玉である作品賞を受賞したのは、スティーヴ・マックイーン監督作品『それでも夜は明ける』。主演男優賞を獲得したのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー。主演女優賞は、『アビエイター』(2004年)で第77回アカデミー賞助演女優賞に輝いて以来、2度目のオスカー受賞となったケイト・ブランシェット。主演女優賞では『エリザベス』(1998年)に次いで2回目のノミネートで栄誉を手にした。
4度目のノミネートでのオスカー初受賞が期待されていた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のレオナルド・ディカプリオがまたも受賞を逃して残念でしたね~。また、宮崎駿監督の『風立ちぬ』(長編アニメ映画賞ノミネート)はディズ二ー・アニメという強敵に阻まれ、森田修平監督の『九十九』(短編アニメ映画賞ノミネート)といった日本作品も受賞はならなかった。
「ゼロ・グラビティ」の7部門受賞は納得で、逆に「アメリカン・ハッスル」の無冠にはあるていど納得ですが、俳優部門で1つ位獲るかとも思っていた。「ダラス・バイヤーズ・クラブ」はミニ・シアター系で上映中で、実は、今週末に観る予定だったのですが、早く行かないと混みそうな気がする。男優部門の2冠は凄いですね。
【受賞リスト】
『それでも夜は明ける』(3部門)
■作品賞
■助演女優賞、ルピタ・ニョンゴ
■脚色賞、ジョン・リドリー
『ダラス・バイヤーズクラブ』(3部門)
■主演男優賞、マシュー・マコノヒー
■助演男優賞、ジャレッド・レトー
■メイク・ヘアスタイリング賞
『ゼロ・グラビティ』(7部門)
■監督賞、アルフォンソ・キュアロン
■編集賞、アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー
■撮影賞、エマニュエル・ルベツキ
■音響編集賞
■録音賞
■作曲賞、スティーヴン・プライス
■視覚効果賞
『ブルー・ジャスミン』
■主演女優賞、ケイト・ブランシェット
『her/世界でひとつの彼女』
■脚本賞、スパイク・ジョーンズ
『華麗なるギャツビー』(2部門)
■美術賞
■衣装デザイン賞、キャサリン・マーティン
『アナと雪の女王』(2部門)
■歌曲賞、「Let It Go」
■長編アニメ映画賞
『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(イタリア)
■外国語映画賞
『ミスター・ハブロット(原題) / Mr. Hublot』
■短編アニメ映画賞
『ヒリアム(原題) / Helium』
■短編実写映画賞
『ザ・レディー・イン・ナンバー・6: ミュージック・セイブド・マイ・ライフ(原題) / The Lady in Number 6: Music Saved My Life』
■短編ドキュメンタリー賞
『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』
■長編ドキュメンタリー賞