花拳繍腿
「かけんしゅうたい」と読む。
正式には「花拳繍腿好看無用」といい、はなやかな動きや見た目だけの技は武術には必要ない・・というイミだそう。
中国武術の世界で、見た目は派手で恰好よいが、中身(威力)がない技や動きを戒めた言葉。
ブルース・リーが言ったという言葉で
「私が恐れるのは1万通りの蹴りを1回ずつ練習した者ではない。たった1つの蹴りを1万回練習した者だ」
・・というのがあったが、まさしくである。
武術というのは、非常に現実的なものである。
実際に効果がある技なのか、効くのかどうか?・・という検証のもと体系化され、継承されてきた技術の体系である。
また一方で演武・・となると、いかにその武術を効果的に見せるか?・・という見た目に訴える派手さやパフォーマンスを追及する嫌いがあるので、ややもすると「花拳繍腿」という事態に陥りやすい。
しかし、”本物”の武術を目指そうとするなら、それだけではダメだというコトであろう。
肝に銘じておこう・・。