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三足烏と八咫烏

2010年01月13日 | 歴史・民俗

先日も紹介した韓国ドラマ、「朱蒙」。(カテゴリー/映画・ドラマ:「朱蒙」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/ac76456473ec6cca5c592ca49ca28057

そのオープニングで、いつも見られる「三足烏」(サムジョゴ)の紋章。

高句麗を建国した朱蒙を象徴する鳥として、後に高句麗の国旗となり、劇中にもたびたび登場する。

 

その名の通り、三本足の烏である。

三本足の鳥の神話は世界中に広がっており、ギリシャ神話の太陽神・アポロンの烏も三本足だとか。

星座のからす座のカラスはこの烏とされ、古い星座絵図の中には3本足で描かれているものもあるそうだ。

もともと白かったが、後にアポロンの怒りを買い、黒くなったという。

 

このように太陽と関連付けられている場合が多く、黒い烏は太陽の黒点を表しているという説もあるそうだ。

『准南子』に昔、東海の扶桑の神樹に10羽の三足烏が住んでいた・・という記述があり、この10羽の烏が順番に空に上がり、口から火を吐き出すと太陽になるという。

中国の三足烏は太陽そのものの象徴であったという。

高句麗では天孫の象徴であるとされ、古墳壁画にも三足烏が描かれている。

 

しかし、三本足の烏といえば、思い出されるのが日本の記紀神話にも出てくる八咫烏(ヤタガラス)

日本サッカー協会のシンボルマークとして、日本代表のユニフォームにデザインされてるのも、この八咫烏である 

実際、記紀には八咫烏が三本足だという記述はどこにもないのだが、中国の陰陽説によると、数にも陰(偶数)と陽(奇数)があり、太陽と関係の深い烏の足の数を陽にするために三本にした・・という説があるそう。


 

『新撰姓氏録では、八咫烏はカミムスビの曾孫である賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)の化身であり、その後、鴨県主(かものあがたぬし)の祖となったとされる。

神武東征の際に、タカミムスビによって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる。

この八咫烏、神武天皇の道案内をしたというコトで、塩土老翁(しおつつのおじ)に比定されたりもするようだが・・。(カテゴリー/歴史・民俗:「浦島太郎と塩土老翁」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/01b1563c5791890c16f75bb3c4205c8d

・・となると、この八咫烏!

 

―て、またややこしいのでこの辺で・・。

高句麗を建国した朱蒙の息子、沸流(ビリュ)と温祚(オンジョ)が百済を建国し、高句麗の象徴である三足烏が当時、百済との交流が活発だった日本にも伝わったのではないか?・・という説もあるそうだが・・。

ちなみにドラマの設定では、沸流と温祚は朱蒙の実子ではない。

 

まあ、要するに、こんなドラマを見てても、韓半島と日本の関係の密接さを感じてしまうとゆーコト。

 

そういや、「三種の神器」てのもあったなあ・・。

むこうは弓と鎧と鏡、日本なら剣と勾玉と鏡になるのだろーが、当たり前のコトながら、似てるよなあ・・。

 


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