昨日、K-1 WORLD MAXの準々決勝がやっていた。
開幕戦で勝ち残ったベスト8のメンバーから準決勝に残る4名が決定された。
(カテゴリー/格闘技:「K-1 WORLD MAX 2009 開幕戦」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/0ccbc21a536e439e2948c4ee11dc9f05 )
1人目は唯一の日本人、山本優弥。
日本代表決定トーナメントを制した小比類巻がケガのため、繰上げでトーナメントに参加した山本はベスト8に残ったメンバー中、自他共に最弱と認めるファイターだが、佐藤嘉洋を下した強豪ドラゴに判定で勝利をもぎとった。
ドラゴも本調子ではなかったのか、手数と気合いで山本が勝った。
山本はフルコン空手出身だけに、顔面なしの近い間合いで戦い、ガードも甘い。
空手はその試合形式で、フルコンタクト(直接打撃)か寸止めかに大きく2分される。フルコンタクトは極真が有名で、スピードと攻撃の正確さが求められる寸止めは伝統空手となる。
フルコンタクトといっても基本的に顔面パンチはないので、キックに比べて頭をつけるくらい、かなり近い間合いで足を止めて打ち合うのがその特徴だが、山本もそのクセがあり、課題はボクシング技術の強化であろう。
しかし、「運も実力のうち」!
ラッキーをモノにする強運があるのか、間違いなく今の山本には追い風が吹いている。
運を呼び込むガッツで次もやってくれるか、広島出身の若武者に期待したい。
そして、”事実上の決勝戦”といわれたアルトゥール・キシェンコとの戦いを延長の末、判定で下したアンディ・サワー。
ジョルジオ・ペトロシアンは初代MAX王者、アルバート・クラウスを判定で下し、ブアカーオも順当に勝ち上がり、ベスト4が出揃った。
山本”KID”徳郁はヒザ靭帯手術後の前回の復帰戦を判定負けとスッキリ飾れず、今回、完全復帰をアピールしたいトコロであったが、韓国ムエタイ王者、チョン・ジェヒと豪快に打ち合い、1RKO負け!
右アッパーで顔を突きあげたトコロに・・
返しの左フックが見事に顔面をとらえる、完璧なコンビネーション!
逆に勝っても負けてもKOという方がKIDらしいか・・。
しかし、なんといっても今大会注目のカードはメインの魔裟斗VS川尻達也!
現王者の魔裟斗はトーナメントには参加せず、年末に今年の王者とやって引退・・との発表をしており、今回は総合格闘技のDREAM代表、”クラッシャー”の異名をもつ川尻と引退ロード第2弾を戦った。
MMA(Mixed Martial Arts ミクスド・マーシャル・アーツ)出身の川尻だが、打撃の破壊力には定評があり、昨年末、日本人ではわずか4人というムエタイ王者にもなった”超合筋”武田幸三にK-1ルールで打撃で完勝!引退を表明している魔裟斗に対戦要求をしてきた。
試合前の舌戦もなかなかスゴかったが、試合はそれ以上!
両者、一歩も引かず、真っ向勝負で打ち合った。
魔裟斗は1R終了間際でダウンを奪い、2Rにはタオル投入によるTKO勝ち!
レフェリーが割って入ると同時に川尻は力尽き、リングに崩れ落ちた。
結果だけを見れば魔裟斗の圧勝であったが、K-1王者に相手の土俵で、あそこまで果敢に勝負した川尻に拍手を送りたい。
これがMMAルールだったら、明らかに結果は逆であったろう・・。
久々に熱い、いい試合を見させてもらった~・・て感じ。
間違いなく、今大会のベストバウトだね!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます