血か、時間か・・?
―この映画のテーマである。
10ヶ月間、自分のおなかの中で子どもを育て、産むコトによって、否応なく?子どもとつながり、母親となる女性と違って、男性は、そうした子どもとのつながりがないまま、ある日、突然、父親になる・・。
もちろん、そう単純に言い切れるものでもないだろうが、母親の、子どもとの濃密な血と時間のつながりに比べれば、父親のそれは非常に希薄なものだと言わざるを得ない。
そこに親子の絆をつむいでいくものは、やはり濃密な”時間”しかないのではなかろうか?
この映画を観ながら、ある感慨をもたずにはおれなかった。
自分の父親のコトである。
人生の勝ち組で、エリートサラリーマン。
しかし、仕事ばかりで、子どもや家族との時間はきわめて少ない・・。
―この作品の主人公である福山雅治の役どころであるが、少し、自分の父親と、いや、自分の人生と重ねて観ずにはおれなかった。
父親とは?
親子とは?
そう問い続けながら、男は子どもとの距離感を縮めていく。
そして、父になる・・。
―なんてね・・。
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