Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

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ザク

2013年12月11日 | 食玩など

MS-06 ザクⅡ

言わずと知れた、「機動戦士ガンダム」に登場する、一番最初の量産型モビルスーツ

 

そもそも、この”量産型”・・とゆーコト自体が画期的であった。

 

なにしろ、当時のロボット・アニメの敵メカなど、1回登場するだけのやられ役・・それが最初から、ザクは複数の機体が同時に登場するのだから・・。

 

モノアイ、むき出しの動力パイプ、シールドにスパイク付き肩アーマーという左右非対称のデザイン、すぐ軍用兵器とわかるグリーンに塗られた機体・・。

 

メカニックデザイナーの大河原邦男も、自身、最も思い入れのあるデザインと語る。

主役メカであるガンダムは、当然、スポンサーである玩具メーカーの意向を汲まなければならなかったワケだが、敵メカであるザクは、制約なく自由にデザイン出来たからだという。

実際には、監督である富野由悠季の要求に応えなければならないのだが、その要求も、連邦軍のメカは米軍、敵であるジオン軍のメカはドイツ軍のイメージで・・というものと、モノアイ(1つ目のカメラ)だけだったというから、相当のびのび自由に出来た・・とゆー実感があったのではなかろうか・・?

 

もともとアパレルメーカーのデザイナーをしていた大河原は、背広のラインから、あのザクのデザインを生み出したのだそうだ。 

今でこそ、そのデザインラインはシンプルすぎるきらいはあるが、逆に力強く、古臭さは感じない。

 

実際、誕生から30年以上たった今も、リファインされ、さまざまなバリエーションが生み出され続けている。

 

特にプラモデルやフィギュアなど、立体化される度、さまざまな解釈や今風のアレンジ、造り手の好みが反映され、同じザクとは思えないほど、さまざまなザクがその時代、時代に生まれてきた。

 

写真は「HG-MS 機動戦士ガンダム」のザク。

 

カプセルベンダートイ・・いわゆるガチャガチャ・・。

バンダイでは「ガシャポン」が登録商標となっている。

1回500円!

 

価格もさるコトながら、そのクオリティには驚かされる。

8cmほどのフィギュアであるが、ディティールや細部に盛り込まれた情報量は圧巻!

 

何より、最近のロボットのデザインは、(特に脚とか)どんどんシャープに、悪く言えば、華奢で繊細になっていくのだが、このザクはどっしりと重厚感のあるデザインで、軍用兵器である・・という力強いミリタリー・テイストに溢れている。

 

要するに自分好み・・。

 

”雑魚キャラ”、”やられ役”・・といった不名誉なイメージがつきまとうザクだが、やはり、こいつなくして、今のガンダムの繁栄もありえなかったろう。

 

それほど、ガンダムのもつ世界観を決定づける、素晴らしいメカだったといえよう。

 

アニメのロボットものも、スーパーロボットからガンダム以降、リアル・ロボットの流れが出来、モビルスーツに代わる様々な人型ロボット兵器が誕生してきた。

ガンダム自体も多くの作品が作られ、登場したモビルスーツもバリエーション等含め、数知れず・・。

 

その、すべての基ともなったモビルスーツ―それこそが、この「ザク」なのである。

 

”宇宙世紀の傑作機”、”モビルスーツの代名詞”・・そして、現在のガンダムの隆盛を決定づけた真の立役者、ザクよ、永遠なれ!