このブログのサブタイトル、「~行く雲、流れる水のように~」は、行雲流水という自分の好きな四字熟語からとっている。
(カテゴリー/人生覚書き:「行く雲、流れる水のように」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/73c3fc2b283a511be67ae0f7ebe02650)
悠々と空を行く雲は、自分の理想とする姿でもある。
この雲について、最近、注目されてるのが、太陽の磁力が雲に影響を与える・・とゆー説。
1997年に、この論文を発表したのが、デンマーク国立宇宙センターのヘンリク・スベンスマルク教授である。
太陽には、その表面から深さ40万kmのトコロまで、ガスが対流している層があり、そのガスが運動するエネルギーにより、磁力が生み出される・・と考えられている。
その太陽による巨大な磁力線のバリアは、すっぽりと太陽系全体を覆うほど!
この磁力のバリアが、宇宙線から地球を守ってくれているのである。
ちなみに、この宇宙線とは宇宙から降ってくる放射線のコトで、はるか彼方の宇宙で星が最期を迎え、爆発した時に生まれ、その中の一部は長い時間、宇宙を旅して地球にまで到達する。
この宇宙線の量と雲の量に相関関係があるコトを見出したのがスベンスマルク教授なのだ。
短い期間ながら、宇宙線の量が増えると雲の量が増え、宇宙線の量が減ると雲の量も減る・・という完全に一致する観測データを発見したのである。
そもそも、雲の発生に欠かせないのは、水蒸気の核になる微粒子の存在である。
この微粒子の発生に、宇宙線が関わるメカニズムとは、以下の通り。
―すなわち、地球に到達した宇宙線は、空気中の分子と衝突、すると分子は電気を帯び、互いに引き寄せ合って大きくなる。
こうして雲の形成に不可欠な微粒子が生み出され、これを核として水蒸気が集まり、雲が発生する・・とゆーもの。
雲の核となる微粒子が少ないと、1つの粒子にたくさんの水が集中するため、大粒の水滴が出来、雨となって地上に降る。
しかし、この微粒子が多いと、1つの粒子に集まる水は少なく、水滴は小粒で軽いため、雨としてなかなか降らずに、いつまでも雲のまま上空にとどまる。
つまり、微粒子が多いか少ないかで、雨になるか、雲のまま残り続けるかが決まり、結果、地上に届く日光の量に大きな差が生じる・・とゆーワケである。
まとめると・・
太陽活動の衰え磁力のバリアが弱くなる地球に降り注ぐ宇宙線の量が増える雲の量が増える日光が遮られ、地球も冷える・・
―というのが、スベンスマルク教授が指摘する、地球の気候変動の筋書きだそうだが、なんだか、ちょっと聞いただけではよく分からない、「風が吹けば桶屋が儲かる」・・みたいな話ではある・・。
事実、名古屋大学の太陽地球環境研究所の草野完也教授によると、この問題は、非常に多岐の分野にわたっており、気象学・気候学・太陽物理学・太陽地球系物理学・・といった、従来では交わるコトのない、まったく異なる学問領域の知識を、学際的に総動員しなければならないコトを、研究過程において、さらに強く感じるようになったという。
太陽活動が衰えたトコロへ、さらに雲が増えて日光が遮られる・・とゆー相乗効果が、どれほどの影響を地球に与えるのか、太陽の活動が弱くなっていると言われる今、我々はこれから目撃していくコトになるのだろうか・・?
何ものにも縛られない、自由気ままな雲・・とゆーイメ-ジ であるが、実は、こんなにも密接に太陽や宇宙との相関関係があるコトが分かっているのである。
ところで、話はまったく変わるが、先日、友人の新居にお邪魔した際、立派な神棚が飾られていたのだが、その神棚の上に「雲」の字が彫られた飾りがあった。
紙に「雲」と書いたものを天井に貼ったり、あるいは「空」の字であったり、いろいろなパターンがあるようだが、要するに、神様がおわしますトコロ、その上を土足でドタドタ人が往来するよーなご無礼があってはならない・・とゆーコトで、そうした措置がとられているのだとか・・。
まあ、現在のお家事情では、誰しも最上階のペントハウスに住めるもんでなし、なるほど・・と恐れ入った次第・・。
日本の神道では、高天原という「雲」の上の世界に住んでるのが神様。
キリスト教でもイエスは「雲」に乗って再臨すると信じられている。
尊く、エラい人は「雲上人」、あるいは「雲の上の存在」・・なんて言ったりする。
しかし、こうした言葉を見ても、「雲」そのものが、エラいワケではないのが分かる。
天にある尊い存在の足元にあり、とりまくのが「雲」・・とゆーワケである。
たとえば、英語で「雲」を表す”cloud”は、「群れ」のイミももつ。
地上から天に昇っていった、その真っ白な姿が、清く美しい生き様さえ連想させるのだろうか?
どうせなら、天にある尊い存在に近い、雲のような存在でありたいもの・・。
まあ、自分が雲を好きな理由の1つには、「北斗の拳」に出てくるキャラ、南斗五車星の1人、雲のジュウザの影響も、結構あるんだけどね・・。