観るも八卦のバトルロイヤル

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「ひとつ屋根の下」困った時だけの神頼みの最終回

2006年09月13日 | 映画・ドラマ
 前回の「HOTMAN」VS「ひとつ屋根の下」の段階で、実は「ひとつ屋根の下」は観終わっていなかった。見切り発車。
 最終回を観て、「ふーん。やっぱり」てな感想。白血病は治って、ずっと好意を抱かれていたあの人の優しさに気付いて小雪と雅也は結婚。和也は初マラソン優勝。文也は初出展で入賞。画家として注目を集める。小梅は順調交際。あんちゃんは相変わらず失恋でも元気。とまあ、こんな感じで目出たし目出たしかなりべたな最終回。しかし、やはり泣いてしまった。わかっちゃいるけどってな感じ。「チューリップ」世代に青春期を送ってきた私としては、音楽がドラマを盛り上げることったらない。
 「神様も所詮他人」だから当てにしないと言っていたあんちゃん、小雪が不治の病になったら神頼みしてたけど、やっぱり人間って「困った時だけの神頼み」なんだね。
 文也役の山本くん。章年ぽくて自閉症っぽかったのに2部ではすっかりマッチョくんになっていた。うーん。車椅子だからって甘んじていないで鍛えていたんだ。
 で、脇を固める面々。
 小雪の父親違いの妹の安達祐実。安達祐実が安達祐実だったのはこの辺りまで。演技力と中学生らしさが光ってたけど、祐実ちゃんから安達さんに変わった今は、なんだか大人子供。
 そして妙なのが黒田勇気。なぞの東大生(実は浪人)の下宿人。この一家のキーマンになっている。家族会議でも発言したり、兄弟の秘密知ってたり、なんで? わざわざ黒田を配置したプロデューサ的意図を知りたい。
 松たか子。和也の恋人みたいなもんだけど、途中から働いてないだろ、あの女。いいのか? 
 注目は不吹ジュンの素敵な歳の取り方。若い頃はホットパンツで「あっいしてーいーるときー」とか調子っぱずれの歌を歌ってたけど、お母さん女優になってからもの凄く素敵。好きです。この人。(これ余談だが、不吹ジュンも烏丸節子も原田美枝子も温和なお母さん女優になったのに、なんで未だギラギラしているんだ秋吉久美子)。
 結果「HOTMAN」VS「ひとつ屋根の下」は「チューリップ」の助けもあって俄然「ひとつ屋根の下」に軍配。やはり大ヒットする作品にはそれ相応の魅力があると改めて分かった次第(「未だ「カンチ、セックスしよう」ドラマの良さは分からないけど)。
 どっちの家族になりたいか? どっちも嫌だけどさ。ドラマとしてはどちらも堪能できました。

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