観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「悪人」。本当に悪いのは誰かを問い掛けます

2011年06月05日 | 映画・ドラマ
 妻夫木聡が悪っい、悪人かと思いきや、誰が一番悪いのかってな謎解きの中で家族の苦悩を描いている。
 殺された女の子、粗雑に扱った男の子、女の子に言葉に傷付けられた犯人、その犯人を愛する女。ようは、言葉では幾ら心を傷付けても罪にはならず、身体を傷付ければそれは犯罪といった矛盾(?)。
 殺された恩の子は可哀想だが、しかし、この子の性格もねえ。まあ、良くいるタイプの今時の軽い女の子。それでも親から見れば可愛い我が子なんだよね。
 被害者、犯人の家族から見た面、外での面を描き切れてる。何と言っても双方の家族役の樹木希林、柄本明が凄い。
 身体の傷は時が癒してくれるが、心の傷は一生もの。この大きさだよね。そして犯罪を引き起こしたことによる家族の苦悩。だがそのことで本当に分かる人間性。
 最期に、「俺はお前んが思っているようなおとこじゃねえ」って妻夫木が深津の首を絞めるシーン。これは深いな。
 これはヒットが頷ける。だが、若い娘さん、特に殺されてしまった女の子と同じようなことをなさっている方には伝わらないだろう。本当は一番伝わって欲しいのかも知れないが、本人は、妻夫木と深津の逃走シーンにうっとりしたり、「あんなイケメンなら誘拐されたい」とかぜってえ、馬鹿言ってる筈。
 あとは良くいるタイプのボンボン。「俺は悪くない」って言い続けてるやつ。誰の身近にも必ずいるタイプの人物設定で、ふとしたきっかけで事件に巻き込まれる偶発生や恐怖も感じて欲しいものですなあ。
 深津絵里が激痩せしてるのは役作りか?
 余談だが、金髪って難しいのはあの妻夫木を持ってしてもアップは厳しかった。




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