観るも八卦のバトルロイヤル

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「虹を架ける王妃」彼女の生き様を日本人は知るべきだ

2008年11月01日 | 映画・ドラマ
 本来なら昭和天皇の皇后となって何不自由なく暮らす筈だった、方子(菅野美穂)の生涯。
 国のためと、朝鮮王朝の皇太子・李垠(岡田准一)と、政略結婚させられた、方子。一粒種の王位継承社は夭折。日本人の地を朝鮮王朝にいれたくないための暗殺とも言われている。
 方子は身体に障害をもった子供たちのために施設等を創設、韓国の国民から絶大な支持を受け、1989年にその最期を迎えるまで障害児のために尽くし続けた。
 そして、朝鮮の母とも言われる現在。ここまでの道のりは彼女の人柄。もしくは、生き様によるところが大きいと思われる。
 戦後は、平民となり、闇市にまで通って生き抜いた方子。赤坂プリンスホテルは彼女の住まいだった。
 愛新覚羅溥傑に嫁いだ浩の悲劇が、「流転の王妃」で描かれ、方子を知る人は少ないと思う。そんな現代で、このドラマの持つ意味は大きい。
 こんな時、やはり菅野美穂の出番。リアリティと言った面で、彼女を超えるのは、難しいだろう。新進女優たち。なんで某国営放送は彼女を主演に大河ドラマ作らないんだろう? 「篤姫」だって、宮凬あおいで十分だけど、菅野美穂でもいいじゃん。「大奥」で演じちゃったけど。篤姫。
 岡田准一も上手い。
 渡辺いっけい、広田レオナ、古谷一行、原田美枝子、森光子らが脇を固めた。
 ラストのテロップで本人の写真が出されたとき初めて涙がこぼれた。これって、岡田、菅野の演技力によるところが大きいと思う。淡々を演じながら、印象を植え付けた。年老いてからの菅野、特殊メイクだろうが、声までしわがれて、素晴らしい。

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