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観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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今さらだけど、永瀬ドラマは面白い「ハンドク!!! 」

2007年04月27日 | 映画・ドラマ
 半人前のドクターを略してハンドク。どうやら研修医のことらしい。
 SMHという何の略か分からなかったけど、規律化された病院にやって来た型破りな研修医・間一番(長瀬智也)が、様々な患者や事件と出会いながら成長していく姿を描いている。こういった医者、弁護士、刑事、教員ドラマではお決まりの型破りの奔放君。
 自力で学費を稼ぎ医者になった、決して裕福な家庭で育ったボンボンだった訳ではないっていうことで、アルバイト時代の、新聞配達寮に住まいながら研修医として出勤。
 母子家庭で母親が他界した設定らしく、雑然とした(小汚いとも言う)住まいには、母親の位牌を入れた仏壇があり、毎朝手を合わせているが、この仏壇の設定がいただけない。クローゼットの中に箱形仏壇納めているのだが、上の段に物が入っているではないか。仏壇の上には釘1本打ってはいけない。仏壇の上は仏様の頭と同じ。何も置いてはいけないのだ。
 まあ、これは置いておいて、初出勤からトラブルに巻き込まれ印象的な登場で、インパクトを与えるのも「型破り」の典型パターン。
 第1話の出勤シーンで土手沿いを走るバックに、金八先生もどきがチラリと画面を霞めたのは、ご愛嬌だろう。
 そして同期の研修医仲間は、内山理名、真中瞳、佐々木竜之介。これがまた、一癖有り。そうそう問題有りの同僚ってのもいないと思うんだけど、面白いからまあいいや。
 好きなシーンは長瀬智也が佐々木竜之介の顔を便器に浸けちゃうシーン。毎回あるけど、これは楽しい。水洗トイレの水で息ブクブクまでしちゃったら衛生的に駄目しょ。やはり。しかし、このボンボン(佐々木竜之介)、永瀬にいじめられても、いじめられても堪えない。のほほーんとしてる辺りが本物のボンボンなんだなーってな感じ。
 「すげー、感じ悪い」と映った指導医師団も回を追うごとにすっとこどっこいのお笑い集団へとキャラを変え、喫煙室での会話はエスプリが利いててかなり笑えた。喫煙室狭っ。 
 それと、新聞屋の小娘が一番に脚が浮くまで抱きついて、バタバタさせてるシーン。この3つの場面が大のお気に入りだった。
 唯一の悪役は、院長・新堂一子(沢村一樹)。神の手を持つ男と呼ばれる心臓外科のエキスパートだが、シビアな面を持つ。
 そこで「熱い男」一番との対決が生まれ、最初は個人主義だった研修医仲間も、指導医師も一番に引かれ同調して行くと、これもわりかしお決まりパターン。
 新聞配達寮でのシーンが「ホームドラマ」的要素をカバーしていて、好きだな。こういう家庭風景。ここの社長(?)で穂積ペペちゃんを久し振りに観たけど、童顔のまま年を取ってて可愛らしかった。「飛び出せ青春」を観てた世代としては、もっともっと色んな役をやってほしい役者だと思う。「忍者赤影」の青影だったという説もあるけど、真意の程ご存じの方はご一報くれたし。
 そして準主役は二宮和也。一番の舎弟的役割だけで終わるかと思いきや、おっとどっこい、終盤にかなり重要な役回りとなってきた。
 永瀬絡みの舎弟で死んじゃったのは、(IWGPの)山下智久に次いで2人目だとどうでもいいこと考えてたら、最終回は「そりゃないだろう。観なくても良かった」状態でジエンド。
 まずは、研修からわずか1年で内山理名はすっかりベテラン女医の貫禄だし、新聞屋のおっさんと小娘が夫婦だった。しかも小娘夫の目の前で、二宮を好きだったなんて言っちゃって、それが何を意味してるのか、その設定と台詞は時間合わせのためか、何が何だか分からないところに持って来て、植物状態だった院長が生還。はいいとして数カ月植物状態だったのに、設定としては、意識戻って1週間くらいで車椅子以外は完全に復活。「医療ドラマでこれはないだろ」。
 大詰めはアクシデントの天災で緊急オペなんだけど、それはいい。ドラマの盛り上がり上、それは許す。しかし、結婚式になんで理事長からもらった老眼鏡(これはまだ必然性あるから許容範囲だ)と、「間一番」の白衣持ち歩ってるんだよ。研修期間満了してない医者の卵に手術できるものなのか。
 しかし、大ラスは、テレビドラマとしては思いも寄らない結末だったのには驚いた。プロデューサの「どんなにヒットしても続編は作らない」の意気込みを感じ取った。
 出演陣では、まあ、すっかりおっさんになった「ゴリさん」こと竜雷太や、久し振りの生田斗真も出てたし(なんで彼はいつまでもユニットデビューできないんだろうか)。「渡る世間は鬼ばかり」チームに入ってしまったのだろうかの疑問はあるのだが…。永瀬絡み(IWGP)の川崎真世、「婿殿(必殺)」の菅井きんなどなどゲストもそれなりに面白かった。野際陽子さんの出番が少なかったのが残念だったけど。最後に、永瀬が毎朝夢で見る女は女優だったんだね。
 永瀬も、果物屋の兄ちゃんも、ヤクザの高校生も、株のバイヤーも研修医も同じ人だったけど、面白かったからそれはそれでいいっ。

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