かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

RAYS WIN

2008-10-20 14:27:30 | スポーツ
 これまで、ほとんど万年最下位といった感じだったレイズが、とうとう11年目にしてア・リーグのチャンピオンになってしまった。
今年はシーズン初めから調子が良かったけれど、失礼ながら、「いつまで続くかなー?」なんて思っておりました。ところが、ア・リーグ東部地区で1位となり、そして最強軍団レッドソックスにも勝った。
若いチームは、勢いづくと強いですね。
昨年までは、“デビルレイズ”だったけれど、“デビル”がとれて強くなりました。
第5戦では松坂投手を打ち崩し、7-0とリードしていたのに、まさかまさかの逆転負け、そして連敗でいやーな雰囲気になっていたけれど・・・。
最後岩村選手がセカンドゴロを捕ってゲームセット。印象的でした。
このチームは、岩村選手が引っ張っているような気がします。
 おめでとう!岩村選手。
次は、いよいよWシリーズですね。田口選手のフィリーズか、岩村選手のレイズか?

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僕の心細道(33:エジプト編-第六章)

2008-10-19 10:00:40 | 旅行
-エジプト三日目-
初めてのエジプトに来て3日目、この日は終日自由行動でした。
 エジプト(カイロ)は毎日快晴です。天気予報なんてあるのでしょうか。カイロの年間降水量は25ミリだそうです。まさに、ナイル川なくしてエジプトは成り立ちません。
 自由行動ということで、私はのんびりと一人でカイロ市内の動物園へ歩いて行ったり、町をうろついたりと安上がりな行動をしました。
動物園は、別にどうってことのない、普通のものでした。
ゾウさんもいます。


そして、町をぶらついていた時見かけたのが、この光景です。珍しいので、少しの間見ていました。


おいしそー

 火のそばでくるくる回しながら、逆三角形(正確には逆円錐状)になった肉のようなものをそぎ落としています。そして、その奥にはなぜかトマトが見えます。「これはなんだろう?」と思ったのですが、この男性は商売っ気がないのかどうか、そんな私に「食べてみないか?」、あるいは「食べたいのか?」などというような、国際親善的な言葉を全くかけてこないのです。

 気の弱い私も、とうとう注文することもなく、その場を立ち去りました。
でも、ずっとこの美味しそうな光景が忘れられず、後日食べてみました。すると、期待に違わぬウマさでした。
これはというと、うす切りした羊肉を何枚も重ねてかたまりにしたのを、ぐるぐる回しながら外側を焼いていき、注文の分だけナイフでこそぎ落として、トマトなど野菜サラダとともにパンに巻いてくれるのです。まあ、サンドイッチかハンバーガーといったところでしょうか。
最近知ったのですが、この食べ物の名前は“ショワルマ”と言うようです。 

そんなノンビリとした一日を過ごし、夜はギザの「光と音のショー」を見物に行きました。
 ショーが始まる前に、ピラミッドの上空に三日月と金星が出てとてもきれいでした。
6時20分いよいよショーの開始です。

音楽が鳴り、英語の語りとともにスフィンクスがライトアップされます。補修中の足場やぐらがあるため、何とも情けない姿です。
英語の語りはほとんど分からず、役者が出てきて寸劇風にやるあたりは、ダサイ感じがしました。光と音楽だけで盛り上げてくれたほうが良かったのになあ~・・・。
闇(といっても星空だけど)に浮かび上がるピラミッドの偉容をじっと眺めていると、何ともいえない気持ちになってきます。
光はぐっと抑え気味で、写真を撮るのに苦労しました。
それでも、露出をテキトーにして何枚か撮影しました。しかし、三脚なしの撮影なので、手ブレがひどいです。手ブレ写真ですが、雰囲気だけでも感じて下さい。
ツアー仲間の一人は「このために持って来たのだ」と言って、用意周到三脚をセットして撮影しておりました。さすが、心がけが違います。


≪つづく≫


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煙突の悲劇、そして

2008-10-17 11:42:23 | 田舎の生活
我が家の風呂はユニットバスですが、薪で沸かす方式にしてもらっています。
ところが、最近煙突の一部から(先端部ではなく)時々煙が出ておりました。先日は、ジョイント部に巻かれたアルミテープが傷んで、スポッと抜けるという不具合もあったので、今回もアルミテープが傷んでジョイント部に隙間が出来たのだろうと思って、応急処置をしようと思い、梯子をかけてその部分を見ることにしました。
ところが、今回はアルミテープが傷んでいるだけでなく、煙突そのものの部材が腐食しております。「こりゃあ 素人の応急処置ではらちがあかん」と思い、風呂を施工してくれた建材屋さんに電話をして、昨日見てもらいました。

≪特異な形状で設置された我が家の煙突≫

 腐食箇所は、写真中央付近のL字形に曲がった箇所です。この箇所は、屋根の庇の直下にあり、雨ざらしになることはないので、なぜ一番傷みがはやいのだろうか、と思ったのですが、建材屋さんの話では、潮風に当って、雨で塩が流されないから腐食がはやいのだろう、とのことでした。

家のリフォーム計画の当初、工事・設計の責任者との打ち合わせでは、この煙突を屋根にかからないように斜めに立ち上げる計画でした。ところが、出来上がりをみると、ごらんのように、2箇所直角に曲げてジョイントでつないでおりました。
斜めよりはこの方が見た目はいいかな、と思っていたのですが、どうもこれが敗因のように思います。

風呂釜からまっすぐ上に延びた煙突が、直角に水平に向きを変えるのですから、おそらくこの直角部分に高温の熱が最も当りやすいようになっていると思います。だから、塩による腐食というより、熱によるやけど・損傷だろうと思います。
建材屋さんの話では、煙突に使っている部材はステンレスで、厚みは0.3ミリだとのことです。高温の空気・煙を排気する煙突部材が、そんなに薄いのかと愕然としました。
建材屋さんは忙しそうで、昨日は、煙突をどういう形式で設置するか、材料は何にするか、など考えてみて下さいと言い残して、薄いカタログを置いて帰っていきました。

 そこで、カタログを見たり、インターネットで調べたりしたのですが、なかなかいいものが見つかりません。借りたカタログを見てみると、“煙突”というのは1個しかなく、他はすべて“排気筒”とあります。
“煙突”と“排気筒”では大きな違いがあるように思えます。どうも、煙突のように高熱の空気を排気する部材を想定していないようです。
今どき、薪で風呂を沸かそうと考える家庭は少ないのでしょう。需要が少ないから、新たないい製品は作られないということだろうか。
以前は、風呂の煙突といえばほとんどが“アスベスト”製だったと思うのですが、人体への悪影響が知られるようになってから製造中止になっております。
そんな泣き言を考えながら、どうしたものかと改めて煙突の腐食部分をじっくりと見てみました。
すると、腐食は私の予想をはるかに超えており、指で軽く押しただけで、ぼろぼろ砕けるほどに痛んでおり、もう既に穴ぼこだらけです。


≪痛ましい腐食の様子≫

逆に、良くぞ火事にならなかったものだなあと思ってしまいました。そもそも、煙突の水平部分が屋根の軒下に接近しすぎております。

今後、建材屋さんと話を詰めて、材料を注文してもらって、・・・・・、うーん、しばらく風呂は、温水器からの湯で我慢しなければなりません。
ガクッ!
風呂を沸かせない悲しみを噛みしめております。

 同じような部材の煙突、あるいは似たような形状で設置されておられる皆さん、一度点検されることをお勧めいたします。

我が家の風呂関連のトラブルは こちら 「風呂釜異変(2008年2月8日)」
                  と こちら 「煙突掃除(2008年2月10日)」


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痛恨のドロー

2008-10-16 11:01:18 | スポーツ
ジーコの「影」に怯えドロー/W杯予選(日刊スポーツ) - goo ニュース

サッカーW杯アジア最終予選の対ウズベキスタン戦の昨夜の試合は、残念でした。悔しいです。
前半はウズベキスタンがボールを支配しており、日本選手の動きがイマイチで、パス回しがとろく感じられた。それに、ずいぶん中村選手がマークされていたなあ。
そんな中、ウズベキスタンに先制され、まずい展開だなあー、になってしまった。
しかしその後、徐々に日本のボール支配率が高くなり、再三にわたる中村選手の絶妙パスがやっと実を結び、大久保選手が折り返し、玉田選手が押し込み同点とする。
前半でなんとか追いついたので、後半大いに期待していたのだが、ウズベキスタンの守備は堅く、プレスもきつかった。日本のパス回しがうまく機能しなかった。残念!
ホームゲーム、しかも格下(といっていいのかなあ?)相手の、まさかの引き分け。がっかり!
日本の弱点をつかれた感じだろうか。それでも、形は出来つつあると思うので、次の試合に期待しております。

『防災心得』に小さいことで悩む

2008-10-15 12:06:16 | 田舎の生活
昨日の愛媛新聞に、「民話に学ぶ防災心得」と題した記事が出ていました。
 「先人が残した災害の教訓を学んでもらおう」との趣旨で愛媛大学防災情報研究センターと国土交通省四国地方整備局などが、四国の民話や伝承集を編纂して発行したものだそうで、「早期避難の大切さや扶助精神を訴えている」とのことです。
ところが、この冊子は一般配布はせず、愛媛大学と共同で防災教育を実施する市町に提供するだけのようです。でも、「HPから自由にダウンロードできる」とありましたので、興味があったので早速アクセスして、ダウンロードしてみました。
冊子のタイトルは、『先人の教えに学ぶ 四国防災八十八話』です。

≪冊子の一部≫

中味を見てみると、右ページに民話を、左ページにその民話のもとになった背景(災害・事件など)やその場所(災害現場・石碑など)へのアクセスなどがまとめられていて、この冊子を持って現地を訪れて、教訓が学べるような工夫がなされています。 

 ということで、印刷して製本しようと思ったのですが、pdf化されたこのファイルは、あくまで本職の印刷屋さんが印刷するためのもののようで、一般の家庭で印刷して製本するには、ページ設定がうまく行きそうにありません。
少し細かい話で恐縮ですが、冊子2ページ分が1枚にpdf化されているものですから、本文2ページ分を1枚の用紙に印刷して(写真参照)、半分に折り込んで製本しようとすると、民話と背景・アクセスなどが見開きで見られなくなってしまいます。
一般家庭でできる何か良い印刷方法があるのでしょうか?
 途方にくれている私です。

ちなみに、この冊子をご覧になりたい方は、以下にアクセスしてみて下さい。

愛媛大学防災情報研究センター

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石垣と段々畑の話2(名取小学校の石垣)

2008-10-13 11:27:57 | 風景

≪校舎裏の石垣≫

5年前に廃校となった我が母校『名取小学校』の校舎の後ろにある石垣です。
これは、きっと“矢羽根積み”という積み方だろうと思われます。
ひとつひとつの岩石を斜め45度に立て、上下方向で見ると一段ずつ逆傾斜で積み立てています。上からの荷重に対して、応力がうまく分散されるような工夫ではないかと思います。
その知恵が、きれいな幾何学模様を作り出しています。
 名取集落にあるたくさんの石垣の中でも秀逸で、私は「パーフェクト」ではないかと感心しております。使われている石材は、すべて石灰質結晶片岩で(薄く緑色片岩を挟む)、結晶片岩の特性を生かした見事な出来栄えです。
この石垣の上は、狭いながら平地が確保され、畑になっています。先人の知恵です。


≪校庭脇の石垣.石垣の上は道があります≫

こちらは、校庭の脇の石垣です。こちらの方は、先ほどの石垣より少し材質や形状が劣り、積み方もやや粗雑です。
そして、こちらの石垣は、現在工事中の小学校跡地への進入道路新設でなくなってしまうとのことです。もったいないと思うのですが、道路の形状にあわせて、除去されたり、埋まってしまったりするようです。
 この石材を道路の法面(擁壁)に再利用する、なんて配慮はないようで、新しいコンクリートブロックで擁壁が築かれるようです。何とも味気ない、周りの景観と不具合なことになるのではないでしょうか。

この小学校の石垣の石材は、シロシという場所から索道で運搬したというような話を耳にしました。ところが、シロシという場所がどこなのかは、私にはわからないのです。
 とはいうものの、小学生のころ、学校のグラウンドから見える山の尾根付近から石材を運搬したというような話を聞いたことがあるような気がします。そこがシロシでしょうか?

平地のないここ名取地区にあって、この小学校の敷地が一番広いのです。といっても、人工的に平地を作りあげたもので、大型の機械が入ることの出来ない時代に、これだけの広さの平地を造成するということは大変な作業であっただろうと想像します。


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僕の心細道(32:エジプト編-第五章)

2008-10-12 11:47:27 | 旅行
-エジプト2日目のつづき-
ギザの三大ピラミッド、そしてパピルスの店に行った後、市内のレストランでエジプト料理の昼食をいただきました。入ったレストランは、ガーデン風の店で、なかなかいい雰囲気でした。


食べた料理は、パン、なすの油炒め、春巻き、焼き鳥、ちまき、漬物でなかなか美味しかったです。

≪エジプトのパンです≫

 お腹もいっぱいになったところで、午後はまずメンフィスへ行きました。ここには、建物の中にラムセス2世の横たわった巨像が安置されています。もちろん元々は、この近辺に立っていた像だったのでしょうが、今は脚の一部が破損しています。でも、それ以外は全体に保存状態が良く、王の表情は優しく、美しいです。これをひとつの石から彫りだしたのでしょうか。
すごいです。石も技術も。

≪ラムセス2世像≫

また、建物の外には、アメンヘテプ2世の小スフィンクスが安置されております。


この後、サッカラへ向かいました。サッカラには、紀元前2650年頃に建てられたというジョセル王の階段ピラミッドがあります。


このピラミッドは、ギザのピラミッドより小ぶりですが、ピラミッド建設の第1歩をしるしたとされているものです。
すぐ近くには、ほとんど崩れかけ、丘のようになったウナス王のピラミッドもあります。

この後、じゅうたん工場を見学しました。ツアーでよくありがちな、工房兼お土産屋立ち寄りといったところでしょうか。
子供達も大勢働いています。そんな中の一人の少女です。
この子の動きが速かったので、ぶれてしまいましたが、眼がクリッとしたかわいいお嬢さんでした。


このじゅうたん工場の近くには運河が流れていて、そのほとりにはナツメヤシの木が林立しています。こういう光景もエジプトらしいものだと思います。



一日の観光スケジュールを終え、夕方ホテルに帰りましたが、夕食まで少し時間があったので、一人で散歩に出かけてみました。
 そして、小さな公園のベンチに腰掛けていると(していた時だろうか?)、一人の年配の男性が声をかけてきました。
お決まりのように、「どこから来たんだ?」という話からはじまり、しばらく会話したしだいです。私は英語がほとんどできないのですが、この時のおじさんも片言程度の英語でした。それでも、なんとか会話は成立するものです。
そんな中、エジプトで最も人気のある女性シンガーは誰か、と尋ねてみました。
おじさんは即座に、オンム・カルスームさんという名前を挙げました。「もうおばあさんだけどね」と。さらに、その中でも一押しのタイトルをノートに書いてもらいました(アラビア語)。
↓「モナ・アブドゥ・エル・アニー」(おじさんから聞いた発音で)というタイトルのようです(読めませんが)。


こうして後日、カセットテープを求めて店に行った時、おじさんが書いてくれたメモ(文字)を見せて、その偉大な歌手のテープを購入したわけです。やはり相当有名なようです。店員は、そのタイトルをみて即座に彼女のテープを出してきました。
 もう長いこと聞いておりませんが、その時買ったカセットテープは、今もあります。
多分、彼女の写真の上の文字は、彼女の名前でしょう。
そして、テープの上・中央の、小さな文字(青色)が、おじさんが書いてくれた文字と同じようです。

≪カセット≫
 
  ≪つづく≫


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牛鬼と四ツ太鼓

2008-10-11 10:47:17 | 田舎の生活
澄み渡った青空の下、三崎祭りのメインイベントの『牛鬼と四ツ太鼓』が行われました。
牛鬼は宇和島のものが全国的にも有名だろうと思いますが、それが四ツ太鼓と対決をするというのは、南予地方のいくつかの地域で行われているようですが、全国的には珍しいのではないかと思います。
これは三崎の住民が東地区と西地区に分かれて、東地区は住吉様が応援する牛鬼(平家)、西地区は義経の四ツ太鼓(源氏)ということで、三崎港前の広場を東と西に分かれてしばらく練り歩いた後、両者が対決するというものです。
対決といったって、どうやって対決するのか、見たことのない方は分からないと思います。
いわば『異種格闘技』のようなものですから。
私も子供の頃、この対決を見ていてもどういう意味・ルール・判定方法があるのかわかりませんでした。
このイベントの雄、牛鬼は、毎年青年達によって竹と縄で作られるのだそうです(首・頭は別ですが)。そして、首の上の頭は、鬼を表して一部赤く塗られており、片方の角にはお札(住吉様?)がくくりつけられています。この首は、取り外し自在で丸太を支柱にして左右・上下に動くようになっています。
尻尾は剣にかたちどられており、白幣がつけられています。

≪牛鬼の頭部≫

≪牛鬼の胴体・尻尾≫

いっぽう、四ツ太鼓は小学生の男の子4人が、枡形の太鼓台部分に座り、リズムよく太鼓を打ち鳴らします。

≪四ツ太鼓≫

太鼓台には何本もの笹に色とりどりの紙がくくりつけられ、さながら七夕満開状態です。

 では、写真を交えながら牛鬼と四ツ太鼓の対決を簡単に再現してみます。


≪牛鬼と四ツ太鼓の練り歩き≫

東と西に分かれて、牛鬼と四ツ太鼓が「オーラア ラッセイ」(と聞こえた)との掛け声とともに広場を練り歩きます。

その後、まず牛鬼の首が取り外されます。

≪写真左に外された首が運ばれている≫

こうして牛鬼は、広場に設置された丸太を格子状に組んだ大きな足場をたよりに、お尻を上にして高く立ち上げられます。


何本もの丸太棒で支えながら徐々に高く持ち上げられます。首なし牛鬼の倒立状態です。この作業はなかなか大変だなあと思いながら見ておりました。
なかなかの緊張感が走ります。
十分に持ち上げられ、まっ逆さまになったところで、四ツ太鼓の登場です。


四ツ太鼓は、前方の担ぎ棒が長く伸びており、バランスをとりながらこちら側を高く立ち上げて行きます。


そして、両者ががっぷり四つに組んだところで、牛鬼を支えていた丸太棒が外されていき、いよいよ決戦です。この状態でも、四ツ太鼓に乗った少年たちは、太鼓を打ち続けていますが、さすがに一番上に座っている子供は、身体を支えるのが精一杯のようです。



両者がしばし競り合って(バランスをとって)から、やがて一気に倒されます。
この時は、なかなかの迫力です。


そして、両者が地面に倒れた時、上に重なったほうが勝ちになるのだそうです。
この回は牛鬼が勝ったようです。これを何回か繰り返すのだそうです。


≪牛鬼の凱旋でしょうか?≫

その結果、勝ち星の数でその年の勝敗を決めるのだそうです。ご利益はというと、東地区(牛鬼)が勝てば大漁、西地区(四ツ太鼓)が勝てば五穀豊穣だそうです。平家(牛鬼)対源氏(四ツ太鼓)の合戦になぞらえているそうですが、なんだか、漁師対農民のせめぎあいみたいでもあります。
なお、今年の対決は4回行われたそうで、牛鬼が勝利をおさめたそうです。

この「牛鬼」、地元では昔から「オショニン(ウショニン)」と呼んで、親しまれております。

久々の三崎祭り

2008-10-10 10:16:44 | 田舎の生活
 子どもの頃、片道1時間ほどかけて歩いて、何度か見に行ったことのある三崎の秋祭りに昨日午後、何十年ぶりかで見に行ってみました。
メイン会場の港の広場は、大勢の人で賑わっていました。
私が着いてしばらくすると、化粧して、巫女さんのように着飾った少女8人が登場です。そして、扇子や鈴を持っての踊りが始まりました。



私は、この演目は記憶にないので、私の横で見ていた男性に「これはなんと言うのですか?」と尋ねてみた。すると、「お稚児さんです」との答えが返ってきた。
さらに、その男性の話では、本来は小学5年生の女の子8人がその役をするのだそうですが、近年の少子化傾向で5年生だけでは足りなくて、4年生も参加するようになったとのことでした。
化粧した少女達は、みんなきれいでした。


次は相撲甚句です。


行司役の子供が1人と、力士に扮した子供が10人おります。
行司役の子供がなにやら口上を述べた後、力士の1人が唄いながら、それに合わせてほかの力士たちが踊ります。
何を模しているのか私にはわかりません。どうも、相撲甚句の由来は、わからないらしいです。
子供の頃にもこれを見たことがありますが、発している言葉が分からないし、見た目の華やかさがないし、これが始まると退屈だった記憶があります。
ゴメンナサイ

次は五ツ鹿踊り登場です。

≪五ツ鹿踊り≫

今までの子供達より少し体格がいいです。多分高校生でしょう。
写真の真ん中の鹿だけ、足の色がピンクですし、頭には角の代わりにススキの穂らしきものが飾られています。1頭のメス鹿に4頭のオスが踊りを舞ってアピールしているのでしょうか?



この五ツ鹿踊りは、ほかの地区では「八ツ鹿踊り」などというのもあり、出演人数に応じて呼び名が異なっているようです。とはいえ、頭に鹿の面をかぶり、両手で太鼓を叩き、唄いながら踊るというのは同じです。
『町誌』によると、この踊りは、宇和島藩に移封された伊達秀宗(政宗の長男)が、宇和海に浮かぶ小島に遊びに行った時、鹿のたわむれ遊ぶ様子を見て、故郷仙台の鹿踊りの風習を思い出して、鹿の頭を作らせ、これをかぶり踊らせたのが始まりのようです。そのため、県内でも南予地方にだけ伝わっているようです。

さあ いよいよ唐獅子の始まりです。

≪唐獅子≫

全国的にも定番の獅子舞です。
白や紅で化粧して、たすきがけで太鼓を叩く少年(児童)を眺めながら、子供心にあこがれていたことを思いだしました。・・・自分もいつかあの役回りをしたい・・・・。
はかない夢でした。
それはさておき、子供の頃見た太鼓叩きの少年は、もっとゆったりと軟らかく、大きな所作をしていたような気がしました。 なんでかねー?
とはいえ、子供と獅子のやり取りを見ていると、「お祭りだ」という気分で、なにやらキュンときました。

「なにかひとつ忘れちゃいませんか?」とお思いの方がおられるかもしれません。
そうです、三崎祭りのメインイベント(と私は思っている)の「牛鬼と四ツ太鼓」があります。
これについては、稿を改めてじっくりと書かせていただきます。

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悲喜こもごも

2008-10-09 10:30:55 | 政治・社会
 南部さん・小林さん・益川さんがノーベル物理学賞を受賞して、さらに下村さんがノーベル化学賞を受賞とのおめでたいニュースが続く。
今日は、文学賞の発表があるそうで、村上春樹さんが注目されている。

 一方、世界経済は大ピンチになってきて、日経平均は昨日1万円割れの大暴落で、5年3ヶ月ぶりの安値水準となったそうだ。
この状況はまだまだ続くのだろうか? とっても心配だ。
即効薬はないのだろうか?

 そんな世界中を駆け巡るようなニュースのなか、緒形拳さんが急死したとの訃報。
緒形拳さんといえば、私が彼を認識したのは、NHK大河ドラマの『太閤記』だろうか。
その後、演劇、映画、テレビと大活躍をされた。『必殺仕掛人』の藤枝梅安も印象深い。
彼の存在感と迫力はすごかった。なかでも悪役をやった時のすごさは、「すごい!」。
そんな緒形さんが、周囲の人たちに病気を隠し通して、テレビドラマを撮り終え、そのドラマが放映される前に亡くなられた。
最後の最後まで役者を通した。
本人、そして家族の方々は苦しかったのではないだろうかと思うけれど、なんとカッコイイ生き様・死に様だろうと、田舎の片隅で勝手に思っています。

学生の頃、密かに思いを寄せていた女性を、勇気を振り絞って誘い、観に行った映画が『砂の器』と『鬼畜』の2本立てだった。
映画館から出た私は疲れて、何から彼女に話しかければよいのか言葉が見つからなかった。
初デートだというのに、完全に映画の選択ミスだった。

緒形さんのご冥福をお祈り申し上げます。


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