かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

久々の三崎祭り

2008-10-10 10:16:44 | 田舎の生活
 子どもの頃、片道1時間ほどかけて歩いて、何度か見に行ったことのある三崎の秋祭りに昨日午後、何十年ぶりかで見に行ってみました。
メイン会場の港の広場は、大勢の人で賑わっていました。
私が着いてしばらくすると、化粧して、巫女さんのように着飾った少女8人が登場です。そして、扇子や鈴を持っての踊りが始まりました。



私は、この演目は記憶にないので、私の横で見ていた男性に「これはなんと言うのですか?」と尋ねてみた。すると、「お稚児さんです」との答えが返ってきた。
さらに、その男性の話では、本来は小学5年生の女の子8人がその役をするのだそうですが、近年の少子化傾向で5年生だけでは足りなくて、4年生も参加するようになったとのことでした。
化粧した少女達は、みんなきれいでした。


次は相撲甚句です。


行司役の子供が1人と、力士に扮した子供が10人おります。
行司役の子供がなにやら口上を述べた後、力士の1人が唄いながら、それに合わせてほかの力士たちが踊ります。
何を模しているのか私にはわかりません。どうも、相撲甚句の由来は、わからないらしいです。
子供の頃にもこれを見たことがありますが、発している言葉が分からないし、見た目の華やかさがないし、これが始まると退屈だった記憶があります。
ゴメンナサイ

次は五ツ鹿踊り登場です。

≪五ツ鹿踊り≫

今までの子供達より少し体格がいいです。多分高校生でしょう。
写真の真ん中の鹿だけ、足の色がピンクですし、頭には角の代わりにススキの穂らしきものが飾られています。1頭のメス鹿に4頭のオスが踊りを舞ってアピールしているのでしょうか?



この五ツ鹿踊りは、ほかの地区では「八ツ鹿踊り」などというのもあり、出演人数に応じて呼び名が異なっているようです。とはいえ、頭に鹿の面をかぶり、両手で太鼓を叩き、唄いながら踊るというのは同じです。
『町誌』によると、この踊りは、宇和島藩に移封された伊達秀宗(政宗の長男)が、宇和海に浮かぶ小島に遊びに行った時、鹿のたわむれ遊ぶ様子を見て、故郷仙台の鹿踊りの風習を思い出して、鹿の頭を作らせ、これをかぶり踊らせたのが始まりのようです。そのため、県内でも南予地方にだけ伝わっているようです。

さあ いよいよ唐獅子の始まりです。

≪唐獅子≫

全国的にも定番の獅子舞です。
白や紅で化粧して、たすきがけで太鼓を叩く少年(児童)を眺めながら、子供心にあこがれていたことを思いだしました。・・・自分もいつかあの役回りをしたい・・・・。
はかない夢でした。
それはさておき、子供の頃見た太鼓叩きの少年は、もっとゆったりと軟らかく、大きな所作をしていたような気がしました。 なんでかねー?
とはいえ、子供と獅子のやり取りを見ていると、「お祭りだ」という気分で、なにやらキュンときました。

「なにかひとつ忘れちゃいませんか?」とお思いの方がおられるかもしれません。
そうです、三崎祭りのメインイベント(と私は思っている)の「牛鬼と四ツ太鼓」があります。
これについては、稿を改めてじっくりと書かせていただきます。

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