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我が地区ではツノと呼んでいるが、サザエの殻の棘のことだ。
サザエにはツノのあるものとないものとがあるが、我が地区界隈の宇和海のものはほとんどツノがない。
それでも時々ツノのあるサザエが採れることがある。
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なぜ、ツノのあるものとないものが混在しているのだろうか?
と子供の頃不思議だったが、大人から教わったのは、
「かんじゃま(=梶谷鼻)を1往復するとツノが1個増える」というものだった。
そんな冗談のような話に、子供心に「ふーん」と半信半疑でいた。
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それが本当ならば、梶谷鼻近辺に生息しているサザエのほうが、近くて1往復しやすいからツノが多いはずだろう。
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年齢を重ねるにつれ、波の荒い海に生息しているサザエは、流されるのを防ぐために棘ができ、棘のないサザエは比較的静穏な海に生息している、という説に「もっともだ」と思うようになり、長い間そう思っていた。
確かに、棘の発達した外海のサザエを水流のない水槽などに移して飼育すると、その後は多くのものが棘を形成しなくなり、
逆に棘のないサザエを外海に放流すると、棘を形成するそうだ。
そのため、上記のような環境要因説が一般に信じられるようになったようだ。
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ところがどっこい、私が採ってくるサザエを含めこの宇和海では、同じ磯に生息しているのに、一部に棘のあるものが混じっている。
では、棘のあるサザエは、やはり梶谷鼻を何往復もしたのだろうか?
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どうも、飼育実験でもサザエの個体によっては、棘の有無と水流との関係が合致しない例もあるとのことで、棘の有無には環境要因と遺伝的要因の両方が関与しているのではないか、と考えられるようになったようである。
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では、棘がひとつ出来るのにはどのくらいの日数を要するのだろうか?
サザエの生長速度や寿命はどのくらいなのだろうか?
一説には、海の干満の小潮のときにのみ棘ができる。
つまり、棘が新しくできるのには15日ほどの日数を要するらしい。
えっ・・! そんなに成長が速いの?
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また、サザエの寿命は10~12年ほどらしい。
ふーん。
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余談ではあるが、我が地区ではサザエのことを“ニゴダ”と呼ぶ。
語源は分からない。
もし、同じ呼び方をする地方の方、あるいはニゴダの語源をご存知の方がおられましたら、
ぜひご一報をお願いします。
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