かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(34:エジプト編-第七章)

2008-10-26 11:44:42 | 旅行
-エジプト四日目(大晦日)-
朝早くにバスでカイロ空港へ行き、8時過ぎにカイロからルクソールへ飛びました。カイロ~ルクソール間には、治安上危険な地帯が多くあるようで、空路のほうが安全なようです。
途中、機内から見えた砂漠、地層が見事でした。さすが大陸の地層です。日本と違ってほとんど地層が水平です。


ルクソール空港に到着後、まずWindsor Hotelへ行き、チェックインした後、現地のガイドが到着するのを待ちました。
エジプトでは、観光ガイドは、同じ国内どこでもガイドが出来るわけではないそうで、その地域、その地域ごとの許可を得たガイドしか案内できないのだそうでした。ところが、一向にガイドが来ないのです。なぜ、この国では平気で約束の時間に遅れるとか、約束を破ったりするのでしょうか? 1日5回のお祈りが最優先のためなのでしょうか? 理由が良くわかりません。
しばらく待っても予定のガイドが来ないので、結局カイロから同行してきたガイドのサマハが案内してくれることになりました。

ルクソールの町は、こじんまりしたなかなか雰囲気の良い町で、ナイル川沿いの国道にはベンチが並んでいます。ただ、相変わらずみやげ物店が立ち並び、客引きがうるさいのには閉口しました。日本人と見ると、やたらに「タナカさーん」などと声をかけてきます。
とはいえ、とりあえず、この町でやっと靴下3足を買うことができました。ほっと一安心です。

まず、最初の観光は巨大神殿群であるカルナック神殿です。
カルナック神殿は、国家の最高神アメンに捧げられたものだそうで、歴代の王たちによる度重なる増改築が行われたようで、アメン大神殿などいくつかの神殿からなっており、さながら“神殿コンプレックス”といったところでしょうか。しかし、増改築により、破壊されたり、再利用されたため、当時の建造物はほとんど残されていないのだそうです。
それでも、たくさんの建造物がまだ残っていると思いました。

≪アメン大神殿の正面≫

神殿入り口前の参道両側には、牡羊の頭をもつたくさんのスフィンクスが並んで、今では観光客を迎えてくれます。
神殿入り口で入場手続きをして、神殿内に入って行きます。

大きな壁に囲まれた内部は別世界のようです。たくさんの立像や列柱などが立ち並んでいます。損傷したものが多いのですが、それでも圧倒的な迫力で迫ってくるように感じます。



 壁には、見事な壁画やヒエログリフがくっきりと残されています。私には、何が書いてあるのかさっぱりわかりませんが、同じツアーのある女子学生は、ヒエログリフの勉強もしているようで、彼女はヒエログリフを結構解読しておりました。



上の写真は、有名なファラオ・ラムセス2世の立像です。脚の間に彼が最も愛したといわれる王女ベントアナトが小さく表現されているのが印象的でした。【注:このベントアナトは聞きなれない名前ですが、彼の娘であり妻のようです。こんがらがって、なんだか訳分かりません】
なお、この立像は、一般には「パネジェムの巨像」と呼ばれているそうです。後の王パネジェム1世が名前を書き換えたのだそうです。(えげつないです)


トトメス2世のオベリスク≫
花崗岩で造られた1本の柱です。一部欠けていますが、他には亀裂はどこにもありません。見事です。


≪セティ1世、ラムセス2世父子が建造したといわれる大列柱室≫
開花式パピルス型の石柱が見事です。柱そして、天井部にはヒエログリフがぎっしりと刻まれています。驚くことに天井部分のものは、まだ色彩が残っています。


≪王や神官たちが、汚れを祓い、心身を清めたという聖なる池≫

 ピラミッド、スフィンクスもすごいと感じたけれど、ここルクソールの神殿の見事さには言葉が出ませんでした。あちこち補修されてはいるけれど、数千年の昔、権力者に集まる知恵と労力が「これでもか、これでもか」と迫ってくるように感じました。
ヒエログリフ、壁画、・・・なんて神秘的なことか!!
また、これだけの石材を切り出し、彫り込む作業・・・。驚嘆です!!
  ≪つづく≫

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