かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

飾り瓦 7

2011-04-30 15:08:57 | 風景
我が地区の飾り瓦では、このような鳩が結構多い。 


これも鳩だと思われるが、こちらは優雅に菊の花?の上に乗っている。


そして、正体がわからずにいたのがこれ。 


正面下から見ると、ふと アシカかな?と思うのだけれど、
横から見ると、やはり鳥だろうと思う。


でも、生物に疎い私には、この鳥の名前がわからないでいた。

ところが、生物学が専門のある方が、最近これを見て、
羽根の模様などから「カワセミ」だろう と教えてくださった。
 
カワセミは実物を見たことがないが、あの色彩鮮やかな鳥のことだろう。
ちと、くちばしが短いようにも思うのだが・・・。

さらに、その方は、以前アップしたものの長い間正体がわからずにいた これも特定してくれた。


この飾り瓦の話は ⇒ こちら 「飾り瓦 1」 (2010年11月1日)
その方によると、これはカワウソだという。
大した眼力である。

そして、やはり後ろ脚が折れているのだという。



カワウソの飾り瓦は珍しいとのことである。 

そんな風に言われると、自分ちの瓦ではないが、
なんだか誇らしく思えてくる。
カワウソの下の渦巻きは、水を表しているのだろう。
家主の 切なる防火の願い。


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植物の生命力

2011-04-29 13:35:52 | 政治・社会
今回の大震災で相当なダメージを受けたはずの東北新幹線が、震災50日目を前にして運転再開したようだ。

曲がったレールは新しいものと交換するのではなく、ひたすら叩いて元の形に戻したというから驚く。
そういえば、高速道路の復旧も早かったなあ。

そんな日本の底力もすごいが、植物の生命力はもっとすごい。
先日、避難所を訪問された皇后に黄色い水仙の花を渡していた女性のことがニュースで取り上げられていた。
女性は、家が流された自宅に帰った時、その水仙が咲いているのを見つけたのだと。
それから、今朝のフジTV系の情報番組でも、名取市の閖上地区の小さな山(丘ていど)に咲いた桜の花が紹介されていた。
津波で幹が折れてもなお、季節を知っているサクラ。
そして、引っこ抜いても 引っこ抜いても 次から次へと生えてくる雑草たち。
植物は動物と違って、移動するという手段を使わないことで、
無駄なエネルギーを使わず、ひたすら同じ場所にとどまって生き、
そして風や昆虫の力を借りて、時には遠くにまで子孫を移動させる。
最近つくづく思うのだ。
地球上で植物が一番すごい、強い・・・ と。 

キュウリグサ

2011-04-28 15:53:07 | 草花・樹木


この時期、道端に生えている雑草。 
花は径2mmほどの小さなもので、これまでこの花の存在さえ知らなかったように思う。
淡い空色がかわいらしい。 




【クリックで拡大】

手持ちの図鑑で調べて、初めて花の名前を知った。
和名の由来は、草を揉むとキュウリの匂いがする というのだが、
揉んでみたけれど、そんな匂いは感じなかった。
私が鈍なだけだろうか? 


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遅ればせながら夏野菜

2011-04-26 13:18:12 | 菜園
地区の方たちより1~2週間遅れで夏野菜を植えた。



今年も定番のキュウリ、ミニトマト、中玉トマト、ピーマン、パプリカ、ナス、
そして昨年鳥か猫に食べられ悔しい思いをしたトウモロコシ。
このところ雨が少なくて心配だが、
元気に育ってくれよ。


風よけに肥料袋で保護。


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石仏・石塔見て歩き(18:水神さまではなかろうか)

2011-04-24 13:47:53 | 田舎の歴史
我が地区に簡易水道施設が整備されたのは昭和30年。
それまでは、井戸水(共同井戸)や谷川の水に頼っていた。
ここは、その当時湧水を溜めていた共同井戸のひとつであろう。



ここに溜まった水は、長い間集落住民の貴重な生活用水となっていたはずだが、
いまはその役目を終え、水が枯れ、草が繁茂して荒れている。 
傍らにお地蔵さんがいる。




蓮華台座にのり、手には宝珠を持っておられる。
きっとこの水源をずっと見守り続けてきたのだろうから、
水神様ではなかろうか と思うのだが、
正面に刻まれた文字が風化で読み取れなくなっている。 
さらに二つに割れている。


側面には、「天保元年」(1830年)と刻まれている。
さらに続けて、「卯 三・・」とあり、「卯年三月」のことと思われる。
ところが、手持ちの「日本史辞典」を開いてみると、
天保に改元されたのは12月10日とあるので、元年に3月はありえない。
しかも「卯」とある。
「天保元年」は寅年であり、卯年はその翌年である。
ということは、これは正確には「天保2年」ということだろうか?

まあ、そんなことであったとしても、このお地蔵さんの存在が傷つくわけではない。
この共同井戸は、簡易水道が整備されてからもしばらくはその役目を存分に発揮していたのである。

井戸の近くには、今は草や蔓に覆われたこの小屋が残る。 


ここにはポンプが設置され、共同井戸に溜まった水をポンプアップして、
各家庭に水道水を供給してきたのだ。

小屋の中をのぞいてみると、


今もそのポンプ設備が残されている。
共同井戸とポンプは、平成8年度に野村ダムから農業用水と上水道水が供給されるまで活躍したはずである。
今はその役目を終え、残された石仏を訪れる人も もういないだろう。

時の流れか・・・・


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僕の心細道(138:スイス編-第十章)

2011-04-22 11:12:57 | 旅行
≪スイス6日目のつづき≫
ゴルナーグラートを後にして、歩いて山を下ることにした。





雄大な氷河 


【クリックで拡大】

雄大な景色を堪能しながら。


時に、脇を登山電車が通る。

のんびり歩いて、1時間足らずでリッフェル湖に着いた。


ここには小さな湖(というより池)があり、マッターホルンが倒影するので有名らしい。




【クリックで拡大】
いやぁ~   素晴らしい!  

ここから、昨日聞いた話に期待をかけて、東の方のモンテ・ローザ小屋方向へトラバース(歩道)する。



しかし、結局エーデルワイズを見ることはできなかった。 
途中出会ったスイスの年配ご婦人の話によると、7月末から8月じゃないと咲かないそうだ。
残念!



再び引き返し、リッフェルベルクへ向かう。
本当にいい天気だ。



いい時間だし、景色もいいし、リッフェルベルクで昼食を摂ることにした。
スパゲッティを注文し、ビールを飲みながらゆっくり食事を楽しむ。

食事を終え、リッフェルベルクで電車に乗ろうかとも思ったのだが、
天気がいいし、時間もあるので歩くことにした。



やがて、眼下にツェルマットの町並みが見えてきた。






ふと見上げれば、


気持ちいいだろうなあ。

3時40分頃ツェルマットにたどりついた。
アルプからの下り坂で結構疲れた。
昨日昼食を摂ったところでビール一杯飲み休む。
荷物を預かってもらっているホテルへ行き、今夜の宿泊予約をする。
例の愛想の良いおばあさんだ。
荷物を引き取り部屋へ。
今夜は受付の隣の1号室だ。
荷物を置き、買い物でもしようかと思い、町へ出る。




今日は一日中天気が良くて、マッターホルンほかの山々を存分に堪能できた贅沢な一日だった。
   ≪つづく≫

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山が泣きょる

2011-04-20 14:50:31 | 田舎の生活
平和な田舎だけれど、
集落内のところどころで、不法にゴミが捨てられている場所がある。



その中には新聞紙やビニール、プラスチック系のゴミもある。
ちゃんと指定された収集所に指定された日に捨てれば済むことなのに、
基本的なルールを守らない人、モラルの欠けたお方が一部にいるようだ。
藪の中だから・・、他人が見ていないから・・・
という軽い気持ちでの所業かもしれないが、
こういう人はきっと常習犯だと思われる。

で、こんなことになる。


抑止力になればいいが・・・

知らないことを知らせる という看板ならいいけれど、
こんなわかりきったことで看板を立てなくちゃならない ということは悲しいことだなぁ。
自分の庭にゴミが捨てられたら・・ とちょっと考えればよいのに。


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久々の雨 H23.4.18

2011-04-18 13:56:16 | 田舎の生活
そろそろ夏野菜の苗を植えなくては。
と思い、菜園に繁茂したホトケノザ、オオイヌノフグリ、カラスエンドウなどなどを引っこ抜くのだが、
長いこと雨が降っていないので、土ぼこりがたつしまつ。 
土はカラッ カラに乾燥している。
柑橘農家では灌水を始めたところもあるらしい。

予報によると、今日の降水確率は60%。
朝からどんよりとした雲行き。
大いに期待していたのだが、なかなか雨は降らない。
で、11時前になってやっと雨音が聞こえてきた。
久しぶりの雨、恵みの雨じゃ! 
きょうは、一日中降ってもらっていい。
と思っていたが、もう上がったようで薄日が射してきた。
もっと降ればいいのに。 


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シキビの花

2011-04-16 15:33:15 | 草花・樹木


お墓に持って行って飾る(供える)シキビ。
全国的には樒(シキミ)というようだが・・
それはともかく、
いつも葉っぱだけが付いた枝しか見たことがなかったので、
花が咲くことを知らなんだ。
一昨年買って、ポリ製植木鉢に植えた我が家のシキビも今年は花が咲いた。



花だというのに、地味な色合いだ。


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佐田岬あっちこっち(8.番匠鼻)

2011-04-13 14:45:24 | 風景


ここは、佐田岬半島宇和海県立自然公園に指定されている。
「ばんじょうばな」
また、磯釣りのメッカだそうだ。
が、2度訪れたけど、釣り人は全く見かけなかった。

駐車場からは、


こんな風に遊歩道がきれいに整備されている。
そして、その歩道沿いにたくさんの地蔵が置かれている。 


施主の名前の他、地蔵の脇や下部に番号が刻まれており、

番号順に配置されているようだ。
ミニ八十八カ所といったところだろう。 

おそらく、公園の遊歩道や駐車場を整備した際に、地域に点在していた石仏を集めたものと思われる。
当然、駐車場のすぐ脇(遊歩道入口)にあるのが一番だろうと思ったら、二番だった。


     【これは二番】

駐車場の周りを探したのだが、なぜか一番の地蔵が見当たらない。
整備するときに見つからなかったのだろうか?
謎である。 

珍しく横たわっている地蔵もある。  

これは釈迦を模したものだろう。

そして、瀬戸内海に突き出た“鼻”と呼ばれる先端部。


ここの遊歩道はさらに手が込んでいて、自然石が敷き詰められている。


遊歩道を進んでいく。 





天気の良い日には、瀬戸内海の島々や山口県が望めるのだが・・・

鼻の先端部には小さな祠があり、中に地蔵が安置されている。

のっぺらぼうなのだが、着物を着せてもらい、帽子をかぶっているのでそれらしく見える。

ここにも地蔵が納められている。

こちらは、歩いている。
きっと我々衆生を救うために、旅から旅へ なのだろう。




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