1日、いや私にとっては、2日間待ちぼうけを食らった感じの
ワカメ採り。昨日は、午前中はまだ曇っていたのだが、昼頃から晴れ間が出てきて、昼食を食べてから、「さて今年の生育具合はどうだろう」などと高鳴る思いで浜へ向かった。浜に到着すると、今年は昨年と違い既に何人か浜に来ていた。
「うーん、遅れてなるものか」と気合を入れ、このあたりでは売っていないと思われる“スパイク地下足袋”を履き、「フッ フッ フッ」とつぶやいたつもりで、磯へ下りていった。潮はこれから1時間余りは引き潮のはずだと思い、ゆっくり、ゆっくり、潮が引いた磯の岩場に上がっては、海面を見る。しかし、海藻はたくさん生えているのだが、なぜだか獲物のワカメが見当たらない。「あれー?」
しばらく、場所を変えながら岩場に上がっては海面を見るものの、やはりワカメが見当たらない。 とその時、岩の間を泳いでいるタコが眼に入った。「ん!
」と思うや否や、私は岩から下へ飛び降り、タコの捕獲に成功。するとタコは、危機を感じたのだろう、身体の色を様々に変化させながら、足を私の腕に絡みつかせ、吸盤で抵抗する。逃がしてなるものかと吸盤を引っぺがし、無事取り押さえる。思えば、不運なタコである。
「あはは、今年はワカメより先にタコが捕れちゃった」
その後、徐々に潮も引いてきてあちこち探して、やっとワカメを見つけることができ、少しばかり採ることができた。しかし、昨年の印象とは随分違っていた。昨年は、初めてのワカメ採りだったけれど、眼が慣れてくると、磯にはたくさんワカメが生えていたように思う。だから、ついつい採りすぎちゃって、家に帰ってから、奥さんに「こんなにたくさん採って来て、どうするのよ。処理(調理)をするのが大変なんだから!」なんて叱られたもの。
ところが、昨日はなかなかワカメが見つからなかった。ワカメよりもヒジキや他の海藻がやたらに多いように感じた(本当の名前は知らないが、ワカメに色も形も似ている海藻で、我が地区では“ハバ”と呼んでいたものだろうか??)。 でも、こんなに海藻が育っているということは、サザエやアワビなどが期待できるということだろうか。
そんなわけで、私の意気込みとは裏腹に、昨日は奥さんの許容範囲しか採れなかった。1時間余り、久々に磯を楽しんで家に帰った。
家に着いて早速不運なタコを茹でて、その後ワカメも茹でた。タコは、2~3回塩で揉んで、ヌルヌルを落としてから茹でる。茹でると、あっという間に足が曲がってかわいくなり、“ゆでだこ色”になる。
≪ゆでだこ≫
一方、ワカメは熱湯に入れると、あっという間に鮮やかな緑色になる。いかにも「ミネラルたっぷりじゃ」という感じである。昨日採ったワカメは、全部湯がいて、奥さんが小分けして冷凍したのです。これで、しばらく生ワカメが楽しめる。やっぱり、乾燥ワカメより、冷凍でも生ワカメの方が断然美味しいと思うのです。歯ごたえや香りが全然違うもの。
≪ワカメ 右:茹でる前、左:茹でた後≫
というわけで、昨日の夕食は、ワカメ・タマネギ・トマトに奥さんの特製ドレッシングをかけたサラダと、タコの刺身(足のぶつ切り風)が夕食のおかずになりました。
思えば昨年はこの時期、毎日のようにワカメを食べていたところ、ある日トイレから出てきた奥さんが、「○○○が緑だった」と感激していた。
多分、今年も緑になることだろう。
メカブもどんぶりなどにして食べると美味しいです。
今年も磯シーズン到来だ。ワーイ、ワーイ!
海の幸に感謝です。
またテンプレートを変更しました。前回のアヒルバージョンは、一度アヒルが3羽になったけど、昨日あたりから1羽になっておりました。なぜだろう?