室伏選手が金メダルを決めた頃、
私は大いに物足りない夕食を終え、TVに向かいなんとも言えない時間を送っていた。
思えば、1か月前の7月下旬に、6月に受診した健康診査の結果が知らされ、
心配していたメタボ、γGTPの結果はまずまずだったものの、
大腸がん検査で陽性反応が出たことを知らされ、「精密検査を受けて下さい」と言われた。
そういわれれば、思い当たるふしはあった。
あれこれ想像するが、思い浮かぶのは悪い方向のことばかり。
打たれ弱い、プレッシャーに弱い私は びびった。
その日から、今年の夏が憂鬱になった。
町の病院へ電話したところ、新患は予約ができないので一度来てくださいとのことだった。
そこで、検査結果を携えて町の病院へ行った。
が、予約者が多くて検査日は8月30日となった。
1か月チョイ先だ。
1~2週間後くらいには検査してもらえるだろうと思っていたのだが、甘かった。
その日病院で渡された土産は、
検査前日の食事セットと下剤2種類。
こんなモヤモヤな気持ちでお盆を迎えるのか。
気合が入らなかった。
こうして、やっとXデイ前日を迎えることとなった。
白がゆに梅かつおふりかけ、そして味噌汁。
これが朝食。
旨いはずがない。
それにお腹だって満たされまい。
そして、昼食。
今度もおかゆだが、こちらは紅鮭入り。
それと松茸風味のお吸い物。
うーん、おかゆの味は朝のよりはましだ。
まあ、昼食まではそれほどきつくはなかった。
そして、粉末ジュース(飲んだのは何十年ぶりだろう?)とクッキー2片を間食に。
その後しだいに空腹がきつくなってきた。
力が入らん。
いつもならこの後は、豪華ビール定食に泡盛のデザートという夕食が待っているのに、
今夜はそれがかなわない。
そのことを考えただけで折れそうになる。
夕食は、ポタージュスープのみ。
そそくさと食べ終え、
空腹は、奥さんのアドバイスを受けて、買っておいたコーラで紛らわす。
その後、1回目の下剤投入。
その頃だったろうか、室伏選手が金メダルを決めたのは・・。
やがて、投入後1時間ほどで最初の“お導き”がやってきた。
らしくないあれが出てきた。
そりゃそうだわな、朝からろくなもの食ってねえし、下剤で強制排出だし。
そして、1回目の下剤投入後2時間してから2回目の投入。
今度は小さな錠剤2個。
2回目の“お導き”の後は、どうやら一応落ち着いてきたようだったので、
久々に一滴のアルコールも入っていない体を横たえることにした。
≪つづく≫
私は大いに物足りない夕食を終え、TVに向かいなんとも言えない時間を送っていた。
思えば、1か月前の7月下旬に、6月に受診した健康診査の結果が知らされ、
心配していたメタボ、γGTPの結果はまずまずだったものの、
大腸がん検査で陽性反応が出たことを知らされ、「精密検査を受けて下さい」と言われた。
そういわれれば、思い当たるふしはあった。
あれこれ想像するが、思い浮かぶのは悪い方向のことばかり。
打たれ弱い、プレッシャーに弱い私は びびった。
その日から、今年の夏が憂鬱になった。
町の病院へ電話したところ、新患は予約ができないので一度来てくださいとのことだった。
そこで、検査結果を携えて町の病院へ行った。
が、予約者が多くて検査日は8月30日となった。
1か月チョイ先だ。
1~2週間後くらいには検査してもらえるだろうと思っていたのだが、甘かった。
その日病院で渡された土産は、
検査前日の食事セットと下剤2種類。
こんなモヤモヤな気持ちでお盆を迎えるのか。
気合が入らなかった。
こうして、やっとXデイ前日を迎えることとなった。
白がゆに梅かつおふりかけ、そして味噌汁。
これが朝食。
旨いはずがない。
それにお腹だって満たされまい。
そして、昼食。
今度もおかゆだが、こちらは紅鮭入り。
それと松茸風味のお吸い物。
うーん、おかゆの味は朝のよりはましだ。
まあ、昼食まではそれほどきつくはなかった。
そして、粉末ジュース(飲んだのは何十年ぶりだろう?)とクッキー2片を間食に。
その後しだいに空腹がきつくなってきた。
力が入らん。
いつもならこの後は、豪華ビール定食に泡盛のデザートという夕食が待っているのに、
今夜はそれがかなわない。
そのことを考えただけで折れそうになる。
夕食は、ポタージュスープのみ。
そそくさと食べ終え、
空腹は、奥さんのアドバイスを受けて、買っておいたコーラで紛らわす。
その後、1回目の下剤投入。
その頃だったろうか、室伏選手が金メダルを決めたのは・・。
やがて、投入後1時間ほどで最初の“お導き”がやってきた。
らしくないあれが出てきた。
そりゃそうだわな、朝からろくなもの食ってねえし、下剤で強制排出だし。
そして、1回目の下剤投入後2時間してから2回目の投入。
今度は小さな錠剤2個。
2回目の“お導き”の後は、どうやら一応落ち着いてきたようだったので、
久々に一滴のアルコールも入っていない体を横たえることにした。
≪つづく≫