かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(54:ネパール再び編-第十三章)

2009-02-28 10:08:56 | 旅行
-ネパール8日目のつづき-
最終目的地アンナプルナ・ベースキャンプ(BC)に到着した時は、とても気持ちの良い天候でした。
そして、眺望が素晴らしい! 

 【アンナプルナ・サウス】


 【歩いてきたルートを振り返ります】

ただ、北側の山々が雲に隠れて見えないのが残念です。
それに氷河が見られるのでは・・、と少し期待していたのですが、氷河はずっと後退しちゃって、モレーンだけが残されています。
地球は暖かくなっています。


 【でこぼこしたモレーンの奥にそびえるアンナプルナⅠ峰(8,091m)】

朝から太陽光線を浴びながら、雪を踏みしめて歩いてきたからでしょう、なんだか少し眼が痛くなりました。
 いわゆる“雪眼(ゆきめ)”の症状でしょう。
うかつにも私は、この旅行でサングラスを持ってきていなかったのです。
そんな私を気遣って、相棒がサングラスを貸してくれました。普通のメガネの上にカチッと引っ掛けるタイプのやつです(なんていう名前か知りませんが)。
それにヒモを通して、ヒモをおでこにまわして、簡易サングラスです。
それのおかげで、以後は随分と眼が楽になりました。

そんな不用意さでしたが、自分としては、初めて経験する4,000m地点ですが、幸い高山病にはかかっていないようです。
ただ、少し速い動きをするとちとふらつくのと、立ちくらみを起こしやすいです。
まあこのような症状も、軽度の高度障害のひとつなのでしょう。

それにしても、なんと贅沢な場所だろう。とため息が出るほどでした。
来た甲斐があります。


 【アンナプルナⅠ峰をバックに記念写真】

 モレーン上にロッジが建てられておりますが、私たちは、ロッジ裏にわずかに残る地面(周りは雪だらけ)にテントを張ってもらいました。
設置し終えたテントで、しばらく休憩です。

そして、昼食ができるまでテントで、きれいな空気を思いっきり吸いながらごろ寝しました。テントの外はガスが多くなり視界が悪くなってきました。
食事ができるのが遅く(気圧の関係でガス・ストーブの火力が弱いか?)、1時過ぎに昼食となりました。
少し迷ったのですが、やっぱりビールを頼みました。
ガイドのランバートルさんがロッジへ買いに行ってくれました。
こんな素晴らしい景色に囲まれて飲むビールは贅沢です。
昼食メニューは、やや甘い(蜂蜜か?)お好み焼き(?)、ジャガイモ、カリフラワーとシーチキン炒めです。
うまかった~! 
雄大な景色の中での食事は格別です。

食ったらまたごろ寝です。
ガスのおかげで周りの山々がほとんど見えないため、ほんとうにやることなし、といったところです。
一度、トイレに起きて、そのままモレーン上を上流の方へ散策したのですが、まだまだガスッておりました。

夕方5時過ぎ、ティータイム。
この頃になると、今日も下からどんどんガスが上昇してきて、小粒の雨がぱらつき始めました。
夕陽に映えるヒマラヤに期待をかけたのですが、一度晴れかけたものの、結局だめでした。というわけで、夕方の写真は1枚も撮れずでした。明日に期待です。
少しがっかりの気分で、7時過ぎに夕食となりました。
今夜のメニューは、ライス、ヌードルスープ、ダルスープ、ジャガイモとインゲン豆炒め。
腹いっぱい食べました。
思えば、もう6日間肉を食っていないので、肉が恋しくなります。
といっても、それは期待できないのですが・・・。
 ≪つづく≫


地酒「漁師の自慢」

2009-02-26 11:40:38 | お気に入り


泡盛『舞富名』とともに、私が愛飲しておる日本酒・地酒です。 
どうも、愛媛の酒は甘いのが多いので閉口しますが、この銘柄の辛口ヴァージョンは気に入っております。
さらっとした感じで、口当たりがよいです。
ネーミングはその名の通り、自慢げですが、それも気に入っております。
1,640円です。

左は、年末に親戚からいただいた同じ酒造の『吟醸酒』(4合瓶)です。
これも旨かったです。
が、きっとこちらの方は高いものと思われます。



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飲みすぎ用心 火の用心! 

正解はスクガラス

2009-02-25 10:15:46 | 食材・食事

今頃 なんだ!・・・、と言われそうですが、いつぞやの問題の答えです(『沖縄満載宅配便』2008年11月30日)。
沖縄では、飲み屋へ行くと(多分家庭でも)、この小魚の塩漬けが豆腐(冷奴)の上にのっかったメニューがよくあります。
私も食べたことはあるのですが、一度で遠慮しました。
ミスマッチとしか思えないのです。

でも、奥さんは好きなようです。
夏場、食欲がない時など、そのスクガラス豆腐が食べたくなるのだそうです。
これが好きな人は、多分あの塩加減がいいのでしょうが、この小魚の食感・歯ざわりも含めて、私は苦手です。
豆腐の好きな人は、醤油でなくて塩をかけて食べる人がいるようですが、きっとあの感覚なのでしょう。
私も豆腐(絹より木綿)は大好きですが、やはり醤油がいいです。
というわけで、沖縄へ行ってスクガラス豆腐を食べなくても、ちっとも後悔しません。

 私は、“塩から”もやや苦手です。ちなみに学生の頃、土佐名物“酒盗”を食べて苦しい思いをしたことがあります。それ以来“酒盗”はだめです。
酒飲みは、酒盗や塩辛の好きな方が多いと思うのですが、私はダメです。
とはいうもの、会社勤めの頃、青森県へ出張に行った時食べたイカの塩辛、あれはあまり辛くなくて、「こりゃあ うめえや!と感動した一品がありました。
多分、函館あたりの名産品だったような記憶があるのですが・・・。あいまいです。



とはいえ、このたび何年ぶりかでスクガラスを食べてみました。
すると、何年か前に食した時の違和感は少し和らいだ印象でした。
スクガラス(小魚)の、あのざらざらした食感があまりなかったように思いました。
でも、念のためスクガラスの載っている部分あたり(豆腐の上の方)だけを、スクガラスと一緒に食べ、残された豆腐の下の部分は醤油をかけて食べましたがね。


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菜種梅雨

2009-02-24 11:44:56 | 田舎の生活
と言うのでしょうか?
昨日は午後久しぶりに陽射しがありましたが、今日も時折小雨が降るという状況です。
菜種梅雨は、例年なら3月中旬から4月にかけての雨のようですが、今年の2月はけっこう暖かい日があって、もう既に菜の花はほぼ満開ですし、週間天気予報をみても、雲と傘マークばかりですしね。
それになんといっても、日本列島の南海上に前線が横たわっています。
とそんなことを書いていたら、先ほどから少し日が照ってきました。

本日で、ブログ投稿500本目です。 
ここまで続けてこられたのも、みなさまのおかげだと感謝しております。


(そんな区切りの投稿なのに、意味もなく・・・)

【はやく咲け咲け キンギョソウ】

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アルカトラズ島

2009-02-23 11:44:30 | その他
 『ザ・ロック』
この映画を見るのはもう3度目だろうか。
といっても、映画館で見たことはなく、いずれもテレビですが。
昨夜テレ朝系で放映していたので、また見ちゃいました。
私は、映画をみても、2,3年経つとストーリーをほとんど忘れて、いつもかなり新鮮な気持ちで見ています。
だから、おんなじ映画を何度も見ることがあります。
そんな私を奥さんはあきれています。
とはいうものの、さすがに所々のシーンは覚えていますし、次はこうなる、などと断片的に覚えていることもあります。
この映画でニコラス・ケイジという俳優を初めて知りました。
それにしても、ショーン・コネリーはカッコいいです。

 初めてサンフランシスコへ行ったのは2000年。
この時は、アルカトラズ島の名前さえ知りませんで、奥さんに「えっ?知らないの?」と言われました。
私はジョーシキがないのでしょうか?
その時、奥さんがこの映画のことを教えてくれたのです。
残念ながら、この時はアルカトラズ島観光の予約をしていなかったので、目の前に見える島へ渡ることは出来ませんでしたが、2006年に再び訪れた時は、事前に用意周到予約完了で島の観光に参加できました。
 


ショーン・コネリーが、ニコラス・ケイジが、実際に映画撮影でやってきたのだ、と感慨深いです。
いやいや、本当の歴史は悲惨なことが行われていたというのに・・・。

ところが、そんな映画を見たというのに、昨夜の夢(正確には今朝でしょうが)になぜか、彼ら二人ではなく、ロバート・デニーロが出てきたのです。
といっても、夢の中で彼の姿を見たのではなく、「デニーロが八幡浜まで来ている」と、地元の友人たちが騒いでいるのです。
 
あの夢は何だったのだろうか?
最近、夢をよく覚えていることが多いです。
以前は、朝起きたらほとんど忘れていたと思うのですが・・。



僕の心細道(53:ネパール再び編-第十二章)

2009-02-22 10:48:34 | 旅行
-ネパール8日目-
トレッキング6日目。
5時半、ヒマラヤの山々に囲まれて眠りからめざめます。
標高3,700mということでさすがに寒いです。ということで、起きてからしばらく、周りの山々に太陽が当たるのをテントの中で待ちます。
そのうち頃合いをみて、テント場より20~30m高いモレーンの背に上がって、三脚をセットします。
そして、日の出とともにバチバチ写真撮影です。
(が、朝の明るさをうまくとらえきれずに、いい写真は撮れませんでした。)
西のアンナプルナ・サウス周辺が特に美しく太陽に照らされます。
寒いのを我慢して待った甲斐がありました。






【離れた2つのロッジの間に私たちのテントが小さく見えます】

気がすむまで写真を撮って、テント場に引き返すと、すでに紅茶が運ばれていました。
でも、相棒はまだ寝ています。
やがて、朝食が運ばれてきました。
今朝は、お好み焼きと玉子焼きです。

食事を終え、しばらく休憩してから8時半頃、いよいよ最終目的地へ向けて出発です。
本当に気持ちの良い、いい天気になりました。


【アンナプルナ・サウス(7,219m)が正面に迫ってくるようです】


【後ろを振り返ると逆光のマチャプチャレです】

表面に少し雪が残っているモレーンの上をゆっくり、ゆっくりと歩を進めます。
少し歩いては休んで、写真を撮りながら徐々に高度を上げてゆきます。
ふと気づくと、少しずつ息切れがしやすくなったようです。
相棒はフラフラすると言います。
高山病にならないよう、おそるおそる、ゆっくりとした足取りで上っていきます。
 

【ちょいと一休みして、アンナプルナ・サウスをバックに記念写真です】

この標高では、こういう風に一旦地面に腰を下ろすと、立ち上がるのがおっくうになります。これも軽い高度障害なのでしょう。


【ガンダルバ・チュリ(6,248m)】

高度を上げるにつれ、次第に青い空が広くなっていきます。
360度の大パノラマです。
空と山だけです。
そしてついに、アンナプルナⅠ峰(8,091m)が正面に見えてきました。
圧巻です!

【アンナプルナⅠ峰】

やがて少し行くと、ベースキャンプのロッジが見えてきました。

【モレーンの中央やや左がロッジ、正面の山はアンナプルナ・サウス】

こうして、正午前に最終目的地アンナプルナBC(ベースキャンプ)に到着です。
ガイドブックによると標高4,130mです。
富士山よりも高いところに来ました。
自己新記録です。

【ルート図】
≪つづく≫


予報は外れです

2009-02-20 12:58:49 | 田舎の生活
今日の気象予報は、曇りではあるが気温は高めで12~15℃とのことだった。
ところが、曇りは当たったが、気温予想は大外れだと思う。
朝方は、昨日よりは暖かめだな、と感じていたけれど、その後ちっとも気温が上がってこず、逆に下がってきたのではないかと思えてくる。
寒い!
きっと10℃以下だろう。
真昼間だというのに、夕方のように暗いし、
おまけに、時折強い風も吹いている。

太郎君ところも強風が吹き荒れている感じだ。
そろそろ吹き飛ばされるのだろうか? 

また遊んでもうた・・・

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おいことかりかご

2009-02-19 11:24:11 | 田舎の生活


農作業用だけにとどまらず、この田舎での運搬用必需品です。 
私も両親が使っていたものを愛用しております。もうかなりボロボロになってはいますが・・。
おいことかりかご ・・・ ん?

「しょいこ」 転じて ⇒ おいこ
「かろう(=背負う)かご」 転じて ⇒ かりかご
だろうと思います。

家の前に車を横付けできるご家庭はいいでしょうが、我が家は最寄りの道路から、少なくとも100mは離れております。
しかも、平坦な道ではなく、石段です。
ですから、これらの運搬用具は欠かせません。
重宝しております。
今使っているのは、随分傷んできているので、新しいのが欲しいと思っているのですが、
木や竹で作られたこのような優れものを、今どき作っている人がおられるのでしょうか? 


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目玉はいくつ?

2009-02-18 13:47:20 | 風景


 地区のとある果樹園の風景です。
棒の先に、ビニール製の風船のようなものがくくりつけられています。
どうやら目玉のようです。
鬼太郎の親父のような・・・。



黄色い目玉が7つ(うち2個は空気が抜けている)と青い目玉が2つ(いずれも空気が抜けている)みえます。

カラスやヒヨドリなどの鳥から、みかんを守ろうとしているのだろうと思うのですが、その効果や如何に?
イノシシよけの電気柵の設置、鳥よけ対策など、果樹栽培には色々苦労があるようです。
(本日ネタ切れのため、このような話題でお茶を濁します)

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石仏・石塔見て歩き(13:五輪塔その2)

2009-02-17 11:00:01 | 田舎の歴史


この五輪塔は、名取客神社の境内の隅っこにあります。
私がこの五輪塔の存在を知ったのは、2年ほど前です。おそらく、地元の方々も知らない人が多いと思います。
塔の上の三つ(空輪、風輪、火輪)と下の二つ(水輪、地輪)がそれぞれひとつの石で作られており(下の台座は別)、二石五輪塔と言うそうです。
そして、その二つの石の間、つまり水輪の上面に小さな穴があります。これは、奉納施設だそうです。

失礼して、上の部分(空輪、風輪、火輪)をどけてみると、確かに水輪の部分がお椀のようにえぐられております。

【水輪部が容器のようになっている】

専門家によると、この奉納施設に舎利などを入れたのだろうと考えられているようです。
 「舎利」は、火葬されたお釈迦様の骨のことで、仏教では大変尊ばれています。
でも、お釈迦様の骨が日本のこんな田舎に来るはずはないでしょうから、おそらく地区の誰か尊い方の遺骨、あるいは米が入れられていたのだろうと思います。
なぜコメ? 

 主食としてのお米を尊んだ日本では、仏舎利と同じようにお米は尊い。そして、お米は仏様の化身である。というような考えから、ご飯やお米を「しゃり」と呼ぶようになった、そうですから。
寿司屋用語の「しゃり」です。

 ところで、この石塔の岩石は、これまで見てきた地区の石仏・石塔とは異なっています。白っぽい岩石で、小さな針状の黒い鉱物が含まれています。この黒い鉱物は角閃石です。つまり、この五輪塔は角閃石安山岩で作られているのです。
もちろん、この佐田岬半島には存在しない岩石です。


【五輪塔の一部をアップ】


【知人から送ってもらった山口県の青野山火山岩の一種】

実はこの岩石、はるばる山口県から運ばれたようです。
山口県から島根県にかけて青野山火山群というのがあって、そこの岩石のようです。
山口大学の知人の話によると、この安山岩は、江戸時代から色々なものに利用されているようで、特徴がはっきりしているので、流通のマーカーになりやすいそうです。
そして、山口県内の遺跡からよく出土するそうです。
そんな岩石が、この半島にも流通してきているのです。 

残念ながら、この五輪塔には年代を示すような文字が全くありませんので、いつの時代に作られたのかはわかりません。
でも、前回紹介した五輪塔より古そうな印象を受けます。江戸時代よりももっと以前に作られたものかもしれません。
かなり貴重な石塔のようです。 

五輪塔の話は  こちらにも 「石仏・石塔見て歩き(10:五輪塔その1)」(2008年9月1日)
舎利の話は  こちら 「まなご石としゃり」(2008年2月27日)


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