何気ない風景とひとり言

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久里浜天神社の庚申塔

2016年11月01日 | 石仏巡り

【神奈川・横須賀市】京急久里浜駅にほど近い久里浜天神社の境内に鎮座する庚申塔群。 柱状型の猿田彦庚申塔1基と笠付型の青面金剛庚申塔8基や石祠などの石造物が社殿に向かって一列に並んでいる。 庚申塔の造立年は、不明の1基を除いて、江戸時代の寛保三年(1743)~文化八年(1811)だ。
興味を引いたのは猿田彦大神像が浮き彫りされた猿田彦庚申塔だ。 神奈川県下では猿田彦大神像が彫られた猿田彦庚申塔は少ないようで、自分もいままで拝観したのは殆ど文字庚申塔だ。
もうひとつ、面白いと感じたのは8基ある青面金剛庚申塔で、青面金剛像の頭部の像容がすべて異なっていることだ。

社殿の右手の整然と並んでいる江戸時代造立の庚申塔9基など

右端から順に、右は柱状型猿田彦神庚申塔、中央は破損しているが3猿部が残る庚申塔、左は駒型金神塔..「金神」は陰陽道で祀る方位の神で兵・騒乱・水早・病疾を司る
 
江戸末期万延元年(1860)造立の柱状型猿田彦庚申塔..左手に剣を持つ猿田彦大神像..神奈川県では猿田彦像は少なく稀で貴重だ

次の3基の笠付型青面金剛庚申塔
 
寛保三年(1743)造立の青面金剛庚申塔(1鬼、2鶏、3猿)..邪鬼を踏み左手で人の髪の毛を掴んでぶら下げている
 
寛政四年(1792)造立の青面金剛庚申塔(1鬼、1猿)..台座に猿を彫るのは珍しいかも
 
延享元年(1744)造立の青面金剛庚申塔(1鶏、2鶏、3猿)

その次の3基の笠付型青面金剛庚申塔
 
明和五年(1768)造立の青面金剛庚申塔(3猿、精度の高い彫り)..左手で人の髪の毛を掴んでぶら下げている
 
宝暦十一年(1761)造立の青面金剛庚申塔(1鬼、2鶏、3猿)
 
造立年不明の青面金剛庚申塔(1鬼、2鶏、3猿)

最後の2基の笠付型青面金剛庚申塔..左の石造物は不詳
 
文化八年(1811)造立の青面金剛庚申塔(3猿)
 
天明八年(1788)造立の青面金剛庚申塔(1鬼、3猿)

供養塔(中央)と2基の石祠
 
月輪に出羽三山が刻まれた柱状型出羽三山信仰供養塔
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