何気ない風景とひとり言

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瑞岩弥勒佛造像 (中国)

2016年11月02日 | 史跡探訪-中国編

【中国・福建省・福州市・福清市】市内海口镇の瑞岩山麓の瑞岩寺の傍に鎮座する中国最大の古代仏教の弥勒石佛坐像。 元代至正元年(1341)から明代洪武元年(1368)まで、27年の歳月をかけて石匠百人が自然岩を削って製作した。 石佛の像高は6.4mで、幅は8.9m。 洪武二十三年(1390)までは堂内に鎮座していたが、御堂が崩壊して露座となり、10本の柱が遺構として残っている。

衲衣を着た笑顔の弥勒仏像は足裏を合わせた格好で坐り、肩、胸そして臍まで腹を露出し、左手に数珠を持ち、右手で大きな太鼓腹を撫でている。 腹と膝と足元で小さな3体の羅漢像が戯れている。 巨大な石像だが、意外に精緻な彫りでかつ優美さが漂っている。
福清市に近い泉州市にも、一見に値する宋代造立の見事な石像「老君岩造像」がある。(投稿:2010年8月7日「老君岩造像」)

福清市の瑞岩山の麓に鎮座する弥勒石佛坐像

元代至正元年(1341)~明代洪武元年(1368)造立..右手の山腹に建つのは瑞岩寺

人の背丈と比べるとその大きさが分かる
 
瑞岩寺の傍に露座する中国最大の古代仏教の弥勒石仏..石柱は崩壊消失した御堂の遺構/弥勒石佛坐像の歴史を刻んだ石碑

石匠百人が自然岩を削って製作した石仏は像高6.4m、幅8.9m
 
弥勒石仏の膝と足元で小さな羅漢像が戯れている/右膝の衲衣の隙間から顔を出している羅漢像
 
何かを両手で持ちながら太鼓腹に腰掛けている笑顔の羅漢像/足元で笑っている羅漢像

衲衣から出した悪戯っぽい笑顔の羅漢像
 
弥勒石仏の頭部高さ2.3m、頭頂幅1.8m、耳の長さ1.3mといずれも巨大な弥勒石仏..奥の山上は瑞岩寺

満面に笑みをたたえる弥勒尊像に癒される
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