【中国・江蘇省・蘇州市】蘇州市街の北西にある「西中市」という道路を跨いでいる巨大な水陸城門。 「閶門」は蘇州の街を護る8つの城門のひとつで、紀元前の春秋時代(前770~前403年)に建造された。 閶門がある西中市の一帯は、明代(1368~1644年)から清代(1636~1912年)に商業地として隆盛を極めた。
水路の発達した街らしく、閶門は水城門と陸城門とで構成されている。 陸城門には1934年に改築設置された3つのアーチ形通行口(中央は車道、両側は歩道)が設けられているが、元々あった頑強な扉は1958年から始まった「大躍進政策」の最中に取り除かれた。
△橋の上から眺めた重厚な閶門と上に重層の城楼
△紀元前の春秋時代に建築された城門....城門の上に建つ入母屋造瓦葺で裳腰付きの大きな閶門城楼は元代至正十一年(1351)の再建
△重層の水陸城門は高さ10m、幅156m、奥行き84mあるそうだ....手前は水城門
△閶門は水城門と陸城門で構成されていて、鉄壁の城門だったことが想像できる/門近くに露店が並ぶ水城門と陸城門の遠景
△改築整備された水城門と陸城門
△閭門のアーチ形通行口は1934年に改築設置された....中央が車道、両側が歩道
△建物の大きな軒反....大棟の両端に鯱が乗り、中央には円板に龍の彫り物