対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

2個の互換の積を三換で表示する

2023-03-20 | ガロア
「頂」の2章pp173-174は、なんども気になって振り返った。2個の互換の積は「三換」の積で表わされるが、これが悩ましかったのである。
   (ij)(jk)→(ijk)           (1)
これは文字が3個(1個重複)の場合だが、これは問題なかった。
   (ij)(kl)→(jlk)(ikj)    (2)
こちらは、文字4個の場合だが、これがよく理解できず、納得がいかなかった。あみだくじが示してありp173、それをたどれば、(2)であることはわかる。しかし、ピンとこないのである。いろいろ試しているうちに、
   (ij)(kl)→(ijk)(jkl)    (3)
で納得できた。これだと、(1)と同じ横棒が左下がりのあみだくじである。(2)は右下がりのあみだくじが2回だが、(3)は左下がりのあみだくじが2回で、同じ結果である。(1)と整合しているし、文字の並びが覚えやすいのである。

『群論入門』芳沢光雄も(3)と同じ表記(文字はαβγδ)だった。「三換」は「長さ3の巡回置換」となっていた。

同じ(ij)(kl)の表記でも、右利きと左利きの捉え方の違いがあるのではないかと思った。

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