怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

名証「企業研究セミナーin名古屋」

2023-09-30 18:37:16 | Weblog
小人閑居して不善をなす勇気もない私は、無料のセミナーがあると出来るだけ申し込んで参加します。
今回は名証主催の「企業研究セミナー」

説明企業は「三菱重工」と「三井住友トラスト・ホールディングス」、株式講演会の講師は糸島孝俊氏。
会場はナディアパークです。

開場13時30分ですが、40分に行くともう結構な人が座っている。暇だと思われる高齢者が多いのでみんな出足が早い。

最初は「三菱重工」、IR・SR室IRグループ長の廣渡紀美代さんが資料に従って説明します。

三菱重工の今の一番の稼ぎは「エナジー」部門。ガスタービンなど発電関係ですかね。後は「プラント・インフラ」「物流・冷熱。ドライブシステム」「航空防衛宇宙」というのが主な4部門。2021事業計画の最終年度となる2023年度は収益力を回復・強化して計画達成の見込み。24年度に向けて成長領域を開拓していくのだが、三菱としてはエネルギーと防衛をこれからの重点に置いて行きたいみたいです。どちらも国策と密接につながっているきな臭さがあるのですが、説明は淡々と数字を挙げているので眠たくなる。
質疑応答になると2番目の人が子会社の航空を切り捨てたのに社長が責任を取らないのはおかしいという質問と言うか意見があったが、これには会場の中からも同意の声が上がっていた。池井戸潤の小説では帝国重工としていつも官僚体質が染みついた姿が語られているが、どうも税金で飯を食べている部分も多くて、しっかりしてよと言いたい面が多々ある。国産航空機の蹉跌は世間から厳しい目が向けられているのに、真摯に答えていないように見える。まあ、IRグループの人に言っても応えるのは無理だけどね。
続いて「三井住友トラスト・ホールディングス」のIR部長加藤信さんが説明。銀行マンらしくいかにもそつがないプレゼンで資料に従って流れるように説明。


もともとは三井信託銀行と中央信託銀行と住友信託銀行の合わさった、と言うか住友信託銀行に吸収されたと言うのが正解なんだろうけど、三井住友信託銀行が中核なんですけど、信託と言うことが一般にはなじみがなくて、なおかつ三井住友銀行とどう違うのか、関係はと言うこともよく分からない。説明も「信託」と言うことは何をやっているかを知ってもらいたいと言うことに尽きるみたいでした。
それでも会場からの質問は、個人としては入りにくくてどう相談すればいいか分からないとか、聞いても大して専門的な回答は得られなかったとかという投資とは関係ない愚痴のような意見が続く。他には出ないので司会者があらかじめ用意してあった質問をするのですが、やっぱり信託とは何かよく分からずとっつきにくいと言うのが正直なところでした。
因みに両社の記念品は重工さんがノギス、信託さんがメモ紙・クリアーフォルダーとあまり有難くもないものでした。

休憩を挟んで株式講演会。テーマは「世界から注目される日本株式市場の見通しと注目点」で、ピクテ・ジャパン株式会社の運用商品本部投資戦略部ストラテジストの糸島孝俊さんです。

まあ、こういうストラテジストの言うのは今が株の上り時だから買いましょうと言う説ですが、本人曰く私は証券会社なり金融機関の人間ではなくダメな時はだめという運用会社のストラテジストだそうです。でも結論だけ述べれば海外投資家が日本株に目を向けて来だしていいるのでチャンス到来!今や円安なら日本株は下がる時となり円安もそろそろ頭打ち。日米の主要株価指数を見ても日本株はまだこれから上昇するトレンドに入る。日本株の海外投資家の動向を見ると23年4月から6月は海外投資家は買い越しているけどそれ以降は益出しなのか売っている。それで日経平均は横ばいになっているが、東証のPBR1倍割れへの警告は企業への大きな圧力になり取り組みをせざるを得なくなる。いまだ取り組みをしている企業は半数もいないが株主総会がそれで乗り切れるのか。ただし今後の日程の中で米中関係、台湾大統領選、自民党総裁選、米大統領選と不確定要素からも目が離せない。グラフもいろいろ出してきて個別株の言及はないのですが勉強になりました。先のことは分からないながら日本株は来年春に向けて上昇するだろうと言うのが結論。投資は自己判断の自己責任です。
このナディアパーク、LOFTが閉店して半分は暗いのでちょっと寂しい。

春には新たな店舗が入るみたいですけどね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする