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怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「阪急電車」有川浩

2013-04-20 08:02:46 | 
有川浩というと男みたいな名前ですけど女性です。最近では図書館戦争が映画化されたので名前を見たことがある人もいるでしょうが、原作者の性別までは書いていないので男と思っている人も多いのでしょうが作者は女性です(どうでもいいことですけどね)。ちなみに名前は「ひろし」ではなくて「ひろ」です。

この「阪急電車」も映画化されています。阪急電鉄の宣伝かと思った人も多いでしょうが、阪急今津線の中で繰り広げられる人間模様というか小さなドラマを一駅ごとに、と言っても8駅だけなんですが短編連作にしたものです。どの話もつながっていないようでつながっていて、折返し運転で半年後の姿がみんな丸く収まっていてほっとする仕掛けです。
図書館で借りる本を何にしようかと眺めていたら、偶然見つけて、そういえば、これ映画化されて予告編だけ見たような気がするんだけど、この作者って図書館戦争も書いていたよな、図書館戦争は映画化されたばかりだからなかなか借りれないし、代わりと言ってはなんなんだけど読んでみるか。そんな軽い気持ちで期待もせずに読んだのですが、結構掘り出し物でした。
若い男女の恋愛が中心なんですが、この年になっても胸がきゅんとなる話とか心あったまる話で、やめられなくてどんどん読んでしました。
うぶでぎこちなくて不器用で、でも一生懸命に生きていく若者よ頑張れと応援したくなります。粗暴な暴力DV男とか、傍若無人なわがままおばさん集団なんかも出てきますが、ちゃんと鉄槌を食らわせていて、これはこれで胸がスーッとします。最初の話は図書館での本の取り合いから始まるのですが、この作者、図書館と本が好きなんですね。私も毎週図書館へ行くので、この場面はすごく共感できます。
阪急電車は京都と梅田、十三しか乗ったことがないので、機会があれば宝塚にでも行ってみましょうか。今津線に乗ってそこから車窓の風景を楽しみながら神戸に行くのもいいですね。素敵なカップルと乗り合わせて、ちょっといい話しでも聞けたらいいなと夢想してしまいます。
ところで映画の出来はどうだったんでしょうか。

あんまり話題にならなかったような気がするんですが、関西では評判だった?
コメント
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