仮面の告白『雲の上の虹』

この世の誉・不正・不道徳・破廉恥・権力者を追及し、無害なことも記録しつつ、雲の上の虹をめざす枕流亭の日記(日乘)

不可思議:今後の展開を望む!渋谷区の区立中学校の給食問題

2010年12月29日 | 不可思議

 毎日新聞が報じた地方ネタで学校給食に関する記事があった。各地のモンスターペアレントの出没のうち、公的支出を渋る輩の横行で学校給食の質の低下が叫ばれているさなかのこの事例(まだ事件とはいえないので)。

 渋谷区のこの事例がその類の存在を原因としているのかは、わからないが市民団体「渋谷オンブズマン」は区教委が何かを隠していると想定して行動しているようだ。

 まぁ、教育委員会ってのも一般的な法的常識、人格レベルの低い輩がいるところのなのだろうから今回の(今のところの)稚拙な対応もある意味当然の結果。

  今後の展開をまちたい。


なれ合いで人事をしている地方教育委員会の実態が今回の失態をまねいているのだ。子供たちのために各地のオンブズマンはがんばれ!

 

 

<渋谷区教委>ブログの「中傷」恐れ、給食費情報非公開

毎日新聞 12月28日(火)15時0分配信

 東京都渋谷区教育委員会が、市民団体メンバーの情報公開請求に対し「文書を開示した場合、ブログやメディアで『中傷』される恐れがある」として非公開の決定をしていたことが分かった。専門家からは「誰にでも平等に情報を公開するという制度の趣旨に反している」との指摘が出ている。【日下部聡】

 請求したのは「渋谷オンブズマン」の堀切稔仁事務局長(42)。堀切氏によると同オンブズマンは、区立中学1校の給食に関し、「給食費に比べて食材が粗末だ」などとして、会計に不透明な点があるとみて調査を進めている。この問題に関する会合があったとみられる、昨年9~12月の区教委職員、全区立中校長・副校長らの「旅行命令簿」など出張の記録を9月8日に情報公開請求したが、今月16日にすべて非公開との決定が出た。

 区教委の通知書は、「請求人所属団体のブログは、保護者、教職員など関係者の個人名を挙げて、誹謗(ひぼう)中傷する記事及びコメントが掲載されている」などと指摘。公開請求の権利乱用を戒め、得た情報の適正使用を定めた区情報公開条例に違反するとして、非公開にしたと説明している。

 さらに、「一部メディア」に同様の記事が掲載され、学校現場が混乱し、「正常な学校運営に支障を及ぼす」ことなども理由に挙げている。

 同オンブズマンのブログには、保護者や卒業生と学校側のやり取りが校長、教諭らの実名を挙げて記載されている。また、この経緯を週刊誌「週刊金曜日」が記事にした。

 堀切事務局長は「ブログに書いたのは調査の結果であり、誹謗中傷ではない。別件で区は旅行命令簿を開示しており、区教委は都合の悪い事実を隠そうとしているとしか思えない」と話しており、非公開決定取り消しを求めて提訴する考えを示した。

 区教委は「通知書に書いた通り。あくまでも条例に適合するかどうかで判断した」(庶務課)と説明している。

 山田健太専修大准教授(言論法)は「どんな人に対しても、請求の目的を問わずに開示するのが情報公開制度の原則。目的を理由に非公開とするのは制度の本旨に反している。個別の情報を審査せずに全体を非公開とするのもおかしい。(区教委は)制度をよく理解していないと思わざるを得ない」と話している。

 

 

学校給食のデータに多数の不審点 渋谷区教委が公文書改竄か?

週刊金曜日 12月10日(金)15時35分配信

 東京・新宿から電車で五分ほどの場所に位置する渋谷区笹塚。昔ながらの商店街と住宅街が混在する地域に位置する渋谷区立笹塚中学校で、少なくとも二〇〇七年から〇九年の間、生徒に出されていた給食が文部科学省の定める一食あたり必要なエネルギー摂取量を下回っている可能性が浮上している。エネルギー摂取量については学校給食法に定めがあり、同中がそれに抵触している恐れもある。
 文科省の定める生徒一人当たりの平均所要栄養量の基準によると、当時、中学生のエネルギー摂取量は「八三〇キロカロリー」と定められており、誤差はプラスマイナス一〇%とされているが、笹塚中ではその基準を下回るエネルギー量だったことが常態化していたものとみられる。
 給食は通常、給食室で作られる「自校式」と給食センターで一括して作られる「センター方式」に大きく分けられる。今回問題になっている笹塚中を含め、渋谷区内の中学八校は全て自校式を採用している。さらに、給食のメニューについては、渋谷区教育委員会(区教委)や学校に配置された管理栄養士が保護者から支払われた給食費を基に献立を決めるのが通常だという。問題のあった時期には、八校のうち四校に東京都から派遣された管理栄養士を配置していたが、笹塚中については他の四校をまとめて監督する管理栄養士が区教委に配置されていた。
 今回の問題が表面化したのはある女子中学生の一言がきっかけだった。「中学の給食が美味しくない」。区立小を卒業後、笹塚中に進学した直後のことで、母親は当初その言葉をにわかに信じられず、娘を叱った。「人が作ってくれたものを感謝して食べなさい」。この母親は「行政が作る給食がでたらめだなんて、その時は疑うこともなかった」と当時を振り返る。
 〇九年、この母親はPTA役員に就任したことで保護者の一部から「給食がまずいから何とかして」と言われるようになったという。そこで母親は在校生の保護者を対象にして、給食に関するアンケートを実施。保護者からの回答には、「給食の量が少ない」「いつも子どもが『お腹が空いた』と漏らしている」「原因は給食費の未納か」などの声や、給食費の決算書を要求する多数の意見が寄せられた。
 そして同年七月、保護者の一人が区教委に対して中学校給食の記録に関する書類を情報公開請求したところ、約一八〇枚の記録が開示されたことを機に、不審な点が発覚した。
 本誌が入手した資料のうち、〇八年七月七日の記録によれば、カロリーが生じないはずの水に八九キロカロリーと記されていたり、別の日には保護者が納入している一食あたり三一三円の給食費を大きく下回る一四一円で給食が作成されるなど不審な点が随所に見受けられた。
 同一の資料について、これまでに母親は区教委に対して情報公開請求を数回実施してきたが、公開された書類は同一の内容ではなく、バツ印が付けられたり書式自体が大きく変更されていたりと、区教委が何らかの理由で書類を書き直し、改竄した可能性が窺える。
 さらに、資料に押印されている捺印について、本人は「押印していない」と主張しているものまで存在する。この件については今年六月一〇日、渋谷区議会において芦沢一明議員(民主)が質問をし、問題にもなっている。
 本誌は、渋谷区教委に対して資料改竄に関する事実を問いただしたが、「答える段階にはない」と事実上の回答拒否だった。
 エネルギーデータの改竄、無承諾押印……疑惑の背景に何があるのか、今後明らかにしていきたい。
本誌取材班

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
渋谷区は (渋谷区教委の脅威は市民のブログ)
2010-12-29 11:07:10
どうも、情報公開の趣旨がわかってらっしゃらないようで、ブログについても誤解があるようですね。まぁ、時代についていけない教委がブログを恐れたということでしょう。
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開いた口が・・・ (えむ)
2010-12-30 01:15:00
親が給食費を"払えるのに"払わないという問題にもハラが立っているのに、
子どもたちの食材費を、何かに回して粗末な給食にしているかもしれないなんて、怒りを通り越して開いた口が塞がりません。
返信する
調べを待つしかないのですが (kamen)
2010-12-30 01:34:28
「市民のブロク」様、「えむ」様コメントありがとうございます。
 給食費の滞納が給食の質を落とすというのはあるようです。この事例がそうだとしても、ここまで明らかな低下があるのだろうか?!と驚きです。
子供たちに被害が及ばないことを切に祈るばかりです。
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