仮面の告白『雲の上の虹』

この世の誉・不正・不道徳・破廉恥・権力者を追及し、無害なことも記録しつつ、雲の上の虹をめざす枕流亭の日記(日乘)

本当は問題だらけの社会教育・社会体育関係

2013年08月05日 | 哀れ

 マスメディアは学校教育をのみターゲットにその一挙手一投足を問題にしている。それはそれでいいのだが、その内容は糾弾目的で、改善目的ではないようにしか感じない。マスメディアによる「イジメ」そのものだ。

 さてマスメディアがほとんど取り上げない教育に家庭教育(報道されるのは虐待家庭くらい)と社会教育だ。ここでは社会教育の場での事故や事件を考えたい。

 子供たちは学校教育の場のほかに社会教育・社会体育とよばれる、地域の人が、行政の認可のもとおこなっているサークルのような教育団体に所属していることが多い。

 この指導員は、熱心な方がほとんどだが、中には体罰や罵声、差別によって子供たちを伸ばそうとしてしている方もいる。

 指導にあたっている人は専門的な知識や免許があれば、教師のような公的な資格や免許は必要ない。

 ゆえに、教員のように、教育に関する専門的知識はないし、科学的に育てるという知見がないのだ。

 さらに、問題なのは、危機管理に関する知識や技能も皆無といって良いことだ。せいぜい保険にはいって事故の時の対応をしているだけだ。

 社会教育・体育の場でのち芸術家やアスリートが育っていることも事実だが、一将功なり万骨枯れのごとく、一アスリートの下には多くの普通の子どもたちがいるのだ。

 そして、その中には肉体的・精神的虐待を受けている者が少なくない。

 マスメディアはこの語られない教育の場を報道しない。マスメディアの一面性がよく出ている。仕事でしている学校教育には厳しいがボランティアでしている社会教育に大甘なのである。

 

 夏休みで社会体育の合宿先の海で子供が水死したり、消火訓練で子供が大火傷をするのを聞くにつけ、この深刻な状況を抱える社会教育には実に甘いのだなぁと感じる。

 参加させている親も、学校事故とは違うと思っているのだろう。表ざたにすることはほとんどない。泣き寝入りだ。いやならやめればいいという考えもあるだろうが。

 どのような教育の場であれ、犠牲になるのはいつも子供だといういうことにマスメディアは目をつぶっている、いや知らないのだ。

 

事故:全身に炎「痛いよ」…消火訓練で10人やけど 滋賀

毎日新聞 2013年08月04日 22時17分(最終更新 08月05日 00時48分)

 4日午前6時40分ごろ、滋賀県東近江市小脇町の「小脇郷グラウンド」で、自治会の消火訓練中に火の付いたアルコールが飛び散り、近くにいた10人がやけどした。このうち、女子小学生2人を含む3人が全身にやけどを負い重症だが、命に別条はないという。県警は業務上過失傷害容疑で詳しい出火原因を調べている。

 ◇2女児と消防団員が重症

 県警東近江署によると、重症は市立小1年の女児(6)と同2年の女児(8)、消防団員の男性(50)。他の7〜70歳の7人は軽症だった。

 この日は周辺の10自治会から住民約150人が集まっていた。消火訓練の準備のため、重症になった消防団員が鉄製の箱形の容器(縦60センチ、横90センチ、深さ20センチ)にアルコールを入れて火を付け、容器にアルコールをつぎ足そうとしたところ、突然飛び散ったらしい。参加した住民によると、当時は子ども20〜30人が容器の周りに集まっており、重症の女児2人は容器から数メートルの位置にいたという。

 消防団によると、火を付けた団員は「手をかざしたが熱がなかったため、火が消えたと思って再度アルコールを入れた」などと説明している。同署は、温まったアルコールに冷たいアルコールが注ぎ込まれたため、爆発のような状態が起きたとみて、団員から事情を聴く方針。【加藤明子、斎藤和夫、田中将隆】

 「痛いよ」「痛いよ」−−。平穏な朝のグラウンドに突然、悲鳴が響いた。滋賀県東近江市で4日早朝、自治会の消火訓練中に起きた事故。小学生の女児ら10人がやけどで重軽症に。訓練を指導するはずの消防団員のミスが原因とみられるだけに、住民からは、「なぜこんなことに……」と怒りの声も上がった。

 現場のグラウンドは周囲を田んぼに囲まれ、住民が普段からラジオ体操や夏祭りなどに利用している。10年ほど前からは夏休み期間中、地元の消防団員の指導で、ラジオ体操が終わった後に消火訓練をするのが恒例となっていたという。

 訓練に参加していた男性(64)は「ボン」という大きな音がした後、女児2人が全身を炎に包まれたのを見た。すぐに近くにいた大人と協力して、女児の体を手ではたき、訓練用の消火器で消し止めたという。女児に付いた火を消そうとして両手をやけどした男性(63)は「2人は『痛いよ。痛いよ』と泣き叫んでいた」と沈痛な表情だった。



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